シンドリア王には、愛する妻がいた。 (ページ6)

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懐かしい思い出ページ6

～Aside～
夢の続き…

お母様とお父様は、しばらく宮殿で戦っていた。

だが、途中でお母様は私を抱えて森へ逃げた。

母「ﾊｧﾊｧ…！」

幼A「うぅ…おかぁ、さま？」

母「A！」

母は私が目を覚まして油断したのか、後ろから放たれた矢を背中に刺された。

母「うぁ！」ﾄﾞｻｯ

幼A「きゃぁ！」

母はマゴイ切れのようで、そのまま地面に倒れた。

父「ﾌｯ…こんなものか。」

母「ﾊｧﾊｧ…この子だけは…！」

父「ﾁｯ…まぁ、お前ももうマゴイ切れ。何も出来まい。」ﾊﾊｯ

するとお父様は腰につけていた剣を抜き、お母様に向けた。

A「！…思い出したくない…！」

父「A、見ておけ…これが死というものだっ！」

幼A「お母様ぁぁぁ!!!!!」泣

お母様は迷いのない目で私を見た。

母「A！小さい頃のからこんな思いさせてごめんなさい…。本当はもっと貴方の成長する姿を見たかった。貴方の将来が楽しみだった…。でも、もうお母様は貴方とお別れしなくてはいけないみたい。」微笑

幼A「おか、さま…！」泣

母「でも、これだけは覚えておいて！」

着られる直前お母様は言った。

母「貴方を大切にしてくれる人は、必ずいる。だからいつまでも、その人と笑っていて。」

やめて…！

「愛してるわ、A。」

ｻﾞｼｭｯ!!!!!

幼A「お母様ぁぁぁ!!!!!」
A「いやぁぁぁぁ!!!!!」

そこで夢は終わった。