過去 ページ5
〜シンドバッドside〜
シン「様態はどうだ、ヤムライハ。」
ヤム「今のところ何も問題ないわ。マゴイの使いすぎと、旅の疲労が原因ってとこね。」
シン「そうか…。」
俺はAの寝ている所まで行くと、彼女の頬撫でた。
シン「帰ってきたと思ったら、これか…。」
ﾍﾟｼｯ
ヤム「何落ち込んでるんですか。そんな姿見たらA様、呆れちゃいますよ？」
シン「いっ！…あぁ、そうだな。」ﾌｯ
アラジン達をここに置いてから、約半月が経った。
アラジンはヤムライハに、アリババ君はシャルルンカに、モルジアナはマスルールに指導を受けることになった。
白龍殿は今もこの国について、よく知ろうとしている。
シン「アラジン達をAに言ったら、どうなるかね。」ﾌｯ
ヤム「A様はだいの子供好きですからね。」ｸｽｯ
ヤムライハと話をしていると、Aの様子が少し変なのに気がついた。
A「ど…して…。」ﾊｧﾊｧ
シン「！A！」
Aの息遣いが突然荒くなり、何かにうなされてるように見えた。
ヤム「！A様の中で何が…！」
シン「とりあえず処置を！」
ヤムライハは急いで処置をしているが、効果はあまり無かった。
ヤム「どうすれば…！」
シン「！…ヤムライハ、お前の魔法でAの夢を実装させてくれないか？」
ヤム「わかったわ「真実の水人形劇(シャラール・ラケーサ)」！」
すると水がAの夢をかたどった。
ヤム「A様は、自分の過去の夢を見ているようね。」
シン「これは…炎か？」
人形劇には、小さな子供を抱える母親らしき人物がいた。
ヤム「この女の人、何かと戦ってるわ！」
戦ってる人物は、鎧に身を包んだ男だった。
シン「これはいったい…」
俺はこの劇を見ていることしか出来なかった。
シン「A…お前の過去に一体何が…。」
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作者名：夜空(ソラ) | 作成日時：2017年9月19日 22時
