110 ページ20
土方さんはこんなにも私に向き合ってくれているのに…………私は逃げてばかりいる。
前の世界で彼氏に裏切られたせいで……もう恋愛はしたくないと思って逃げていた。
いつ散るか分からない命……
確かに前の世界の私はまさかの場所で死んだ……
この世界でも同じことが起きるかもしれない…………その時に私は誰を思い浮かべるんだろう
「俺はお前がどこの世界のお前でも生きてることが嬉しい」
前にそう行ってくれた土方さんのことをきっと思い浮かべる気がする……
「おい……A」
『！！』
考え事しすぎて土方さんに声をかけられて我にかえった……
「………何か言えよな……返事待ってる俺の心臓がもたねー……//」
胸板から顔を離すとポリポリと頭をかいて照れている土方さんと目が合った……
『ﾌﾌｯ……土方さん今の顔すごい可愛いかったですよ』
「おちょくってんじゃねーよ……でもまぁ……お前にしか見せねぇ顔だ……鬼の副長が女の前で可愛い顔してるなんて隊士達に知られたらそれこそ切腹もんだな！」
そう言って笑ってる……
『わたし……土方さんの笑顔が好きです』
思わず口に出してしまった
「……笑顔が好きってことは俺が好きって料簡として捉えていいのか？」
『えっ……///』
「違うってのか……？」
『…………違わないです。』
もういい加減自分の気持ちを認めよう……
『笑っている土方さんも……優しい土方さんも…鬼の副長も………全部好き……です』
「……そうかよ。俺もお前の全部が好きだ」
そう言うと私をじっと見つめてくる……
『綺麗…………』
暗い部屋に差し込んだ月明かりが私たちを照らしていて……その月明かりが照らす土方さんの顔が本当に……本当に……綺麗だから手を伸ばしその綺麗な横顔に触れた
「それは…………俺の台詞だろが……」
顔を触る私の手を取ると土方さんは………
ﾁｭｯ……
手の甲にキスをした・・それをきっかけに
流れるように手全体にキスをしてくるからくすぐったい………けどやめて欲しくない……
ﾁｭｯ…ﾁｭ……
手へのキスの雨が手首で止まったと思ったら手首に指を添えられて……
「…………はやいな。脈。」
手首で脈をとられるなんて思ってなくて一気に恥ずかしくなった……
『心臓が早いのは土方さんのせいじゃないですか………』
「……もっと俺を意識して胸高鳴らせろ」
『……んｯ』
今度は唇にキスの雨が降ってきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Zoo(プロフ) - こかさいだーさん» こかさいだーさんコメントありがとうございますｯｯｯ￣(=∵=)￣か、か、か、神作！！？お褒めの言葉に涙が( ；；)めちゃめちゃ嬉しいコメントすこです← (2020年7月20日 23時) (
レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - いや、まだ途中なんですけどね？？何ですかねこの神作。応援するしかないじゃないですか。てかすこです←← (2020年7月20日 22時) (レス) id: 547b12db08 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - お気に入り登録ありがとうござます★感想お待ちしておりまさァ！！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: cd365aba2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Zoo | 作成日時：2020年5月24日 17時
