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「他に行きたい所はねーのか?」
『はい!服も買えたし化粧品も揃ったし薬局で色々買えたし…今日は本当にありがとうございました!』
「良い顔で笑うよなおまえって。」
そういうと土方さんは私の頬っぺたを引っ張ると
「餅みてーな頬っぺただな。」と言ってまた優しく笑った。
屯所にいて隊服を着ている土方さんとまるで別人に見える。
「はいよー!土方スペシャルお待ち!」
帰りがてら馴染みの店といって定食屋さんで飯を食おうと言われてついていくと出てきたのはマヨネーズがこれでもかと乗った丼。
『す、すごい……土方さんマヨラーなんですね!』
「まぁな!マヨネーズってやつは素晴らしいもんだからな。どんな食材にでも合うからな。モグモグ」
『ふふふ……』
口一杯にマヨネーズ丼を頬張る土方さんがとても鬼の副長には見えなくてなんだか癒された
「珍しいな。モグモグ」
『えっ?何がですか?』
「土方スペシャルを前にそんな笑顔のやつ見たことねェわ……大抵のヤツはバカにしてくるからな……もぐもぐ」
『そうなんですか?!』
「あぁ…モグモグ」
『人の好きなものをバカにはできません!それに食べ物を美味しい美味しいって食べる人は素敵ですよ!』
「そ、そうか…//お前の爪の垢を煎じて総悟にでも飲ませてやりてーわ。」
「いやァ。そりゃどー見ても犬の餌、いや…犬のクソ以下ですぜェ。土方さんよォ……」
『!!!!……沖田さん!』
「総悟!お前いつの間に…」
ドカッと私の横に座る沖田さん
「土方さんには用ないでさァ……俺はこいつに用があるんでィ…」
『えっ!?!……あっ!沖田さん!今朝はどうして道場前に来てくれなかったんですか?!?』
「なーに言ってやがるてめェ。誰が朝つったんでィ…」
『えっ?!?』
「夕方の5時に決まってんだろーが。おーい!この豚野郎ー!痩せたいんじゃなかったのかー?聞こえてんのかー豚野郎ー!」
「総悟!うるせーぞ。それにその豚豚言うのやめろ!言い過ぎだ。Aも気にすんなよ!総悟はクソドSなだけだからな!」
「なんでィ土方さん。コイツのことやけに可愛がってますねェ……。」
「ゥるせー!俺は別に……。コイツの身の上を知っての親心みてーなもんだよ!」
「ふーん……そうですかィ……まぁいいや。行くぞA」
『えっ、ちょっとまだご飯が…「痩せてーって泣いてたのはどこのどいつでィ?行くぞ豚野郎!」
『あぁあ……わたしのご飯んん……』
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時