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「体力がありそうな子だねぇ!」
「私らももう年だからねぇ助かるわぁ」
「んだんだ!」
次の日の朝……
土方さんに連れられてさっそく女中のおばちゃん達に挨拶にいった。
皆さん干からびてなんかいなくて優しいおばさま達だった。
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「本日から住み込みで働くことになったAAだ! 基本洗濯、掃除など担当してもらう!尚、女中部屋を覗こうとするもの侵入するもの即切腹だ!わかったな!」
「「「「はいっ!!」」」」
『よ、よろしくお願いいたします!!』
「「「「よろしくお願いいたします」」」」「デブ」
隊士たちとの顔合わせ中に聞こえた暴言は100%
沖田さん。くっっそ……あの人は24時間ドSなの…?
「さってっと!以上で会議は終了だ!皆ぁ!今日も江戸をよろしく頼んだぞ!」
「「「はい!」」」
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「Aちゃーん!」
『はいー!』
「良かったらこれ食べて!」
『えっ、いいんですか?!』
「あっ、じゃあこれもあげる!」
「ほら、これも食べるかい?」
「これも食べな〜」「これもこれも〜」
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「って!お前まさかそれ、もらったのか茶菓子!なんだその量は……」
廊下でバッタリ会った土方さんに驚かれてしまった。
女中さんたちと隊士さんたちが「美味しそうに食べそうだから」と、やたらお菓子を私にくれる……
『だって次から次へと渡されるんですよ?!たぶんこの体型なので大食いと思われてるんだなーって……食べなきゃ悪いかなって……痩せたいんですけどね…』
「お前やけに体型気にするよな?別にちょっとふっくらしてるだけじゃねぇか?」
『いや、ちょっと所じゃ……土方さん目悪いんですか?』
「あ゛ァ?!」
めちゃめちゃ鋭く睨まれてしまった……これがさっき隊士の皆さんが言ってた「鬼の副長」なのだろうか?!
『な、なんでもないです!さっ、お掃除してきます』
鬼の鋭い視線から逃げるように掃除を再開させた…
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作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時