【うらたぬき】たらしな君と私

両 ページ11

さん、に、いち、なんてモデルさんの可愛い声が聞こえてフラッシュがたかれる



結局普通のピースになったり、変なポーズのの取ったりした




「A」

『ん？なに？』






浦田に呼ばれて振り返るA



そして触れ合う2人の唇





『っ…っ、！？』





そしてまた、さん、に、いち、とカウントが聞こえて、カシャ、とフラッシュがたかれた





そして浦田はAから離れていった




顔が真っ赤で思考が追いついていないAに対してにしし、とご満悦に笑う浦田







「ほら、落書き行くよ

右の部屋だってー」






放心状態のAのカバンを持って、手をひいて右の部屋に連れていく浦田







「(勢いでキスしちまった…！)」








それからとにかく平然を装い続け、らくがきが終わる頃にはAもいつも通りを取り戻していた






「お、出てきた」







浦田の声にAはプリ機を見やれば、シールが出てきていた



まじまじとそれを見て、顔が綻んだ





"好きな人と撮ったプリクラ"




写真は苦手でもやっぱり今日一緒に遊んだ、という証拠が残る


嬉しかったのだ








「楽しかった？」

『え？』

「にやにやしてる」






にやにやって…、と言うAに、俺は楽しかったよ？と笑顔で言う浦田






『(そうやっていつも…)』





『私も。

浦田となら、なんでも楽しい』







『(思わせぶりな態度ばっかりとって)』






Aはふわりと自然な笑顔を浦田に見せた

浦田はただ無言でAの頭をなでた








「(思わせぶりなことしやがって…)」









＿＿＿＿両片思い









両思いなのに浦田もAもまだ、気づかない

(仮)→←冗談

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