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「起立、礼、着席」
号令とともに、Aは鞄をひっつかんで教室の扉に手をかけた。
『(恭ちゃんが来る前に逃げないと)』
花の相談でだいぶん決心はついたものの、まだ会うのはちょっと気が引けた。
あと一月ぐらいは距離を置くのがベストだ。
がらがら
『ん？』
開けようとしていた扉が誰かにより先に開けられた。
なんだと言わんばかりに顔を上げた先にいたのは見慣れた人物だった。
『―――！？＠％＆』
声人らない声を上げたAの顔は、まさに顔面蒼白。
逃げる隙も与えられず、Aは俵担ぎされ応接室へ連れていかれるのだった。
この前と同様に、応接室のソファに正座状態のAは悪態づいていた。
「僕から逃げられると思ったの？」
とても素敵な笑顔はやはり黒かった。
『うん、自信満々だった』
きっぱり答えたAを見て、雲雀はこめかみを抑えた。
思ったより普通に話せている自分の安堵しているAを見透かして、雲雀はここぞとばかりに距離を詰めてきた。
「返事は？」
『え”』
言葉を濁したAに、雲雀は意地悪く笑うのだ。
「僕にあそこまで言わせて、気づいてないなんて言わせないよ」
『あー…、うーん、うん？』
知らないふりをしているが、当人の頬はほんのり赤に染まっている。
「いい加減諦めなよ、僕にAの全部を任せればいい」
その言葉に、今度こそAは耳まで真っ赤になった。
『むきーっ！恭ちゃんずるい！！！！そんなかっこいいこと言われたら！！！
断るなんてできないじゃん！！！！』
「断る気でいたの？」
『そ、そうじゃないけどっ』
否定の言葉が出てこないあたり、Aも相当溺れてる。
「好きだよ、A」
不意打ちでふさがれた唇に、Aは肩を揺らした。
『――っ！？』
涙目でにらみつけてくるAを、雲雀心底愛おしいと思う。
報われた不良
(私の方が恭ちゃんのこと好きだもん…)
(かわいすぎ)
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アル - …あれ？望月のはずが18では如月になってますよ？ (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 将来バカップルまっしぐら...www (2015年8月1日 16時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年8月1日 16時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - レナさん» ＼＼\\ｳｵｵｵ(っ `-´ c)ｵｵｵｵｵ//／／そう言ってもらえると嬉しいです…！3.4話更新したらリクエスト作品載せますね！！ (2015年8月1日 14時) (レス) id: 400dfcaa62 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ありがとうございます！この作品、読んでいくうちに「この作品最高！」ってなっていました！更新頑張ってくださいね (2015年7月30日 10時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有栖 | 作成日時：2015年7月8日 22時
