ACT77.銀水晶〜PRESENT〜 ページ31
練習が終わり夕暮れが輝く帰り道、咲凛は剣城と帰っていた。
しかし剣城はズボンのポケットに手を突っ込んだまま悩んでいた。
剣城「(クソッ、全然渡すタイミングが掴めねぇ・・・！！。だがいつまでも延ばすわけにはいかねぇし・・・。)」
咲凛「さっきから何考えてるの？。」
急に咲凛が立ち止まり剣城の方に向ける。
咲凛「何か悩みでもあるの？。」
剣城「あっ・・・いや、その・・・;;。(やっぱ勘づいてやがる・・・こうなったら思いっきり渡すしか・・・！！。)」
剣城は意を決するとズボンからラッピングされた袋を出して咲凛の方に突きつける。
剣城「これ・・・やる！！。」
一瞬キョトンとするも受け取る。
咲凛「何これ？、開けていいの？。」
剣城はあぁと言い袋を開けた、中にはコンパクトブローチが入っていた。
咲凛「綺麗・・・それにかわいいわね。でもどうして？。」
剣城「ほ、ほら、お前雷門の入学式がある前日に誕生日だったろ？。夢香もそうだけど・・・つまり誕生日プレゼントだ///。」
咲凛「誕生日プレゼント・・・そっか。」
咲凛は蓋を開けてみた、すると中には綺麗に輝く銀水晶が埋め込まれていた。
咲凛「すごく綺麗・・・！！、これって本物なの？。作り物にしてはよく出来てるけど・・・。」
剣城「雑貨屋で買ったんだが、そこの店員に聞いたら本物に見せた作り物ですって言ってたぞ。」
へぇーと咲凛は言う。
咲凛「でも水晶にしては銀色過ぎじゃない？。」
剣城「店員が言うには確か・・・銀水晶って言ってたな。」
咲凛「銀水晶・・・。」
咲凛はじっと銀水晶を見る。
咲凛「・・・何か、嬉しいわね。」
えっ？と剣城が見ると咲凛は表情を和らいで笑っていた。
咲凛「ありがとう。」
剣城「っ！！///。」
久しぶりに見た彼女の笑顔に剣城は顔を真っ赤に染める。
咲凛「どうしたの？、顔赤いけど。」
剣城「いやこれは・・・その・・・夕日のせいだ！！///。」
そのままそっぽを向き咲凛は首をかしげた。
剣城「(けど久しぶりに見れたな・・・咲凛の笑顔。)」
思えば3年前のあの日、夢香を亡くしてから笑顔が消えた気がしたのだ。雷門に入ったときも然り。
咲凛「大切にするわ・・・ずっと。」
夕日に照らされた銀水晶がキラリと光った。
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春空 - 星猫さん» ありがとうございます！！。 (2021年5月30日 0時) (
レス) id: 6a918ace52 (このIDを非表示/違反報告)
春空 - パティあすさん» ありがとうございます！！、これからも応援どうぞよろしくお願いします！！。 (2021年5月30日 0時) (レス) id: 6a918ace52 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 続編おめでとうございます！初めの方からずっと追いかけてました(←言い方っ！)が、私この作品めっちゃ好きです！これからも楽しみにしてますので、マイペースに頑張ってください！ (2021年5月30日 0時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！ (2021年5月29日 23時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
春空 - 星猫さん» どこにも作品が載ってないんですが・・・；；。 (2021年5月26日 19時) (レス) id: b7944ac591 (このIDを非表示/違反報告)
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