校内で迷子になったら先輩に助けられました【ハイキュー】

39話 ページ40

北side



朝いつもより少し遅めに出て早めに歩いてたら見えてきたのはここ最近よく会う1つ年下の女子


ここからでも分かるくらい大きな欠伸をしとって思わず笑ってしもうたから少し揶揄うつもりで声をかけた



｢そんなに大きな口であくびしてたら虫が入るで｣



すると咄嗟に両手で口を抑えてこちらを見る瀬奈さん



｢おはようございます北さん。驚かさないでください｣


｢おはよう、すまんなツイや｣



そのまま隣を歩く



｢今日は朝練はないんですか？｣


｢おん今日はオフの日やからな｣


｢なるほど、じゃあ部活がない日はいつもこの時間なんですね｣


｢そやなぁ大体このくらいやけど今日はばあちゃんの手伝いしとったら少し出るの遅くなってしもうたからいつもはもう少し早いなぁ｣



そう、朝ばあちゃんと一緒に庭の掃除しとったら気づいたらこの時間で自分にしては珍しく少し急いだ

そしたら瀬奈さんは寝坊してこの時間になったと言う


生活のリズムは整えないといかんって話したらおかんみたいやって言われてなんか複雑な気分や



それはそうと



｢昨日はありがとうな｣



昨日の侑へのアドバイスのお礼を言う

まだちゃんと言っとらんかったからなぁ


｢いえいえ、こちらこそですよ｣


｢侑もあの後調子良くてな瀬奈さんのおかげや｣


｢みたいですねいつもを見てないから分からないけど元気なのはよくわかりましたよ｣



少し可笑しそうに笑う瀬奈さんを見てたら俺も少し笑ってしもうた


この子とおるとふわふわした暖かい優しい気持ちになる


それに普段の自分やったら絶対にせぇへんような行動までとってまうから不思議でしょうがない


なんなんやろなぁ

この気持ち


いつかこの気持ちに名前が着く日は来るんやろうか


そういえば不思議と昨日繋がりで瀬奈さんに聞きたいことがあったのを思い出した



｢あと昨日といえば練習終わって瀬奈さんの事追っかけて帰ってきたあとやけに顔が赤くてなぁ

雰囲気もなんか変やったし. . .

瀬奈さんなんか知っらん？｣



別に変なことを聞いたつもりは無い

せやけど瀬奈さんは一瞬えらい驚いた顔したあと顔を赤くするからなんかあったのは明白やった



｢！. . .なんかあったん？｣


｢いや、特に何も. . . . . .｣



なんで隠すのやろうか

あんな態度に出されたら嘘ついてることなんてバレバレやん

現に今も目が泳いどるし



｢なんかあったやろ｣


｢. . .なんも無いですよ｣


｢目ぇ見て言い｣

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