校内で迷子になったら先輩に助けられました【ハイキュー】

38話 ページ39

なんなのよあれ！！


昨日の侑くんと言いさっきの北さんといい！！


あんなのズルすぎるでしょ！！！
あんなに顔面偏差値が高い人達にあんなことされたらときめくに決まってるでしょ

と最早半ば怒りにも近しい心の叫びを必死に抑えながら気持ちを落ち着かせてると



｢へぇ. . .北さんもあんなことするんだ珍し｣



若干関西弁に近いイントネーションの標準語で近づいてきたのは夏希の推しの角名くん

片手にはスマホ



｢. . . . . .今の撮ってた？｣


｢. . 撮ってな｣


｢撮ってたよね？｣



ジトリと軽く睨みつける



｢撮影料取るわよ｣


｢消します｣


｢そうして｣



確かに顔はいいけどこの盗撮チベスナのどこが良いのだろうか

夏希にぜひ問いたい


にしてもやたら男バレに会うな

そういう日なのかな



｢瀬奈さん. . .だよね？｣


｢うん｣


｢侑と付き合ってるの？それとも北さん？｣


｢角名くんって意外とどストレートに聞くんだね｣


｢まぁ回りくどく聞いてもしょうがないし｣


｢付き合ってないよどっちとも｣


｢なーんだ昨日の侑変だったしそれこそ今の北さんも変だったし

てっきり付き合ってるのかと思った｣


｢変て. . . さっき北さんも侑くん変だったって言ってたけどそんなに変だったの？｣


｢顔赤くして治が文句垂れてもにっこり笑顔で許しててなんならキモかったね｣


｢キモいって. . .｣


｢オッホホ！！｣



あの特徴的な笑い方でひとしきり笑ったあとまたスンとチベスナ顔に戻った

なんだか掴めないやつだなぁと思いながら一緒に教室へ向かう



｢真野さんと仲良かったよね｣


｢夏希？うん夏希の誘いでバレー部の練習も見に行ったし｣


｢真野さん面白いよね。からかいがいがある｣


｢趣味悪｣


｢瀬奈さんて意外と口悪いね｣



180以上あるであろう高身長でずいっと私の顔を覗き込む


色々耐性がついた私も動じることなく



｢そりゃ朝からあんだけ色々あればね｣



と返した



｢お疲れサマン｣


｢別のアニメぶっ込んでこなくていいから｣



という謎すぎる会話を繰り広げながら1年生のフロアに着きお互いの教室へ向かった


とにかく昨日と今日でわかったのは男バレはかなり顔面偏差値が高いということくらいだ

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