23話 ページ24
「上から見とったのにそんな細かいことまで分かるんか」
「無駄に動体視力がいいんです」
「そら便利やな」
「現役時代も動体視力様々でした」
「動体視力様々ってなんか変やなぁ」
「ふふっ確かに」
2人してふはっと軽く吹き出す
北さんと話してたらさっきのイライラもどこかに行ってしまった
まぁ、だからといって悩みの種が消える訳では無いのだが
「んー、どうしよっかな」
「俺から侑に言うたろか?」
「え、いいんですか?侑くんプライド高いからキレるかもしれませんよ?」
「キレられてもチームの為にも侑本人の為にも直した方がええところは直した方がいいやろ」
すごい正論に開いた口が塞がらない
そんな私の間抜けな顔を見た北さんはまた吹き出して
「なんちゅう顔してんねん」
そのまま人差し指でツンと頬をつついてきた
「へぁ、、」
「あ、すまん. . . 」
北さんはハッとした様子で手を引っ込めた
気の所為では済まないくらい鼓動が早くなってる
顔を背けている北の方をちらりと盗み見みると耳がほんのり赤くなってて
呼応するように私の顔も熱を帯びる
慣れないだけだ
無駄に顔面の良い悠兄が普段ベタベタしてくるからこういう
自分の中に言い聞かせて早くなった鼓動を落ち着かせる
もう一度北さんの方を見るともうすっかり普段どうりに戻ってて少しムカついたのは胸の内に秘めておこう
「今日は練習見に来るん?」
「今のところは行く予定ないですけど」
「そうか」
心做しか少しだけ、本当に少しだけシュンとしたような北さん
ちょっと面白い
「やっぱり行きます」
「ほんま?」
「侑くんが直ってるか見たいし」
「嬉しいわ」
「私なんかが来るのが嬉しいんですか?」
ちょっと揶揄うように聞いてみると
「おん、嬉しいな」
ふわっと笑う北さんは顔が整ってるからすごく綺麗で神秘的でもっとこの和やかな時間が続けばいいのにと思った
けど時間は迫っているので教室に戻ることに
「送ってくわ」
「もう迷いませんよ!」
「心配やな」
「北さん!」
「ははっ、すまんすまん」
あの時のように北さんと並びながら来た道をもどる
けどあの時と違うのはこの人の名前を知ってる
私たちは会話を弾ませながら歩き途中で別れた
そしてこの一部始終を見ていたものが1人いた
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エトワール(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます。作品を更新する際メモに下書きをしてそれをここで加筆修正しながら投稿しているのですが私が下書きで使ってる夢主ちゃんのデフォ名を消し忘れてました!!本当に申し訳ありません、助かりました。ありがとうございます (2020年11月22日 2時) (レス) id: ea6765c315 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 美命 とありますが誰の事ですか?? (2020年11月21日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - マオマオさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。及川さんはこれから出番が増えますので楽しみにしててください!よろしくお願いします^^ (2020年11月19日 19時) (レス) id: 446df64440 (このIDを非表示/違反報告)
マオマオ - 作品とても面白いです!及川さんも出てきてこれから作品がどんな風に展開するのか楽しみです!!更新頑張ってください(●´▽`●) (2020年11月18日 19時) (レス) id: b813efa886 (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - むいみおさん» 初コメありがとうございます。2人くっつけようか迷ってます笑更新頑張りますのでご愛読よろしくお願いいたします^^ (2020年10月26日 8時) (レス) id: ea6765c315 (このIDを非表示/違反報告)
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