校内で迷子になったら先輩に助けられました【ハイキュー】

19話 ページ20

18:00

部活に入ってない生徒は帰宅しなきゃいけない時刻となりギャラリーからどんどん人が居なくなっていく



｢夏希そろそろ帰らないと｣


｢いや、うち吹部やからまだ居てもOKや｣


｢私が帰宅部なんですけど、あんまり残ってると顧問の先生に怒られるよ？｣


｢うっ. . .それは嫌や. . . . . .しゃあない帰るか｣


｢そうしよ｣



名残惜しそうに渋々ギャラリーを後にした夏希と私

めちゃくちゃ悔しそうにしてる夏希をみて相当見たかったんだなぁと思う

渡り廊下を歩きながらしみじみ噛み締めるように



｢いやぁほんまスナリンかっこよかったぁ♡｣


｢ふふっまだ言ってるの？｣


｢別にええやん！！かっこいいのが悪いんや

そーゆうAこそ北さんのかっこいい姿見れて良かったとちゃうん？｣



ニヤニヤしながらこっちを見てくる夏希

そりゃ確かにかっこよかったちゃかっこよかったけど

なんか素直にかっこよかったって言うは少しだけムカつくから言いたくなくて



｢どーでしょー｣



って適当に答えてたら後ろから



｢かっこよなかったか？｣


｢わっ！！｣



驚いて後ろを向くと汗を拭きながらこちらを見下ろす北さん

その顔はなんだかシュンとしてる気がする

でも気の所為だったのか直ぐにいつもの真顔に戻った



｢まぁ侑と治や先輩の方が上手いしなぁ｣


｢そ、そんなことないです！！！｣


｢そうか？｣


｢そうです！今のはちょっと照れ隠しじゃないけど. . .
とにかく北さんもちゃんとかっこよかったです！！

あと部活お疲れ様です！｣



つい言ってしまった一言で誤解をされたくない

ちゃんとかっこよかった


それを伝えたくてテンパって一気にまくし立てると少しぽかんとした表情の北さん

でも少ししたらフッと軽く吹き出して



｢そうかありがとうな、今日はありがとう気をつけて帰るんやで｣



そう言って横を通りすぎて水飲み場に向かった



｢はぁ〜北さん笑った顔もほんまイケメンやな｣


｢心臓に悪い｣


｢北さんの前ではえらい素直さんなんやな？｣


｢いいでしょ別に｣



少し紅潮したほうを両手で押えながら夏希と共に家路をたどった

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