あの双黒がオタクだった件について。【文豪ストレイドッグス】

16,セーラー〇ーンのキャラの脚と自分の脚を比べると自分の脚が短すぎて凄く悲しくなる。その4 ページ22

結論から言おう。


全員死んだのだ。


セーラー〇ーンも、その他の四人のセー〇ー戦士も、そしてタキ〇ード仮面も。


その後上記の6人は今まで仲間と共に過ごした記憶と引き換えに同じ容姿で転生するというまぁハッピーエンドで終わった。


しかし一緒に過ごした記憶が無い。

そして推しキャラの悲惨な死。


そんな結末を双黒さんは受け入れられる筈がなかった。


「もういい･･･。うんざりだ。」

中也さんは涙を流しながらそう呟いた。


そしてフラつきながら窓に向かって歩いていく。

「中也さん？」

私の名を呼ぶ声に答えない中也さん。


嫌な予感が私の脳裏をよぎる。


それと同時に中也さんは突然窓から飛び降りた。


「ふぁっ！？！？

ちょ、中也さあああん！？！？」

目の前の出来事に理解出来ず大声で叫ぶ。


洒落にならないこれは！！


私は急いで自身の異能力で落下している中也さんの元に行き、中也さんに触れ異能力を再度発動し先程いた部屋に戻った。


「何やってんだあんた！！」

「マー〇ュリーが死ぬなら俺も死ぬしかねぇだろ！！」

「二次元キャラ相手に死ぬとか馬鹿ですか！？」


私は異能力を使った疲労で汗だくになりながら中也さんにそう怒鳴った。


「ちょっと太宰さんも何とか言って下さい！！」


窓に寄りかかり虚ろな目で景色を眺めている太宰さんに私は話しかける。


「何かか･･･うん。何か言わないとね･･･。」

小さな声でブツブツ呟く太宰さん。


「･･････皆死んじゃったし、双黒解散しよっか。」

「何でそうなるんですか！？」


何でセーラー〇ーンのキャラクター全員死んじゃっただけで双黒解散になるの！？


「ダメですよ！解散なんて！皆双黒さんの活躍を期待してるんですから！」

「私達なんて生ゴミだよ･･･。」

「そうだ。俺達なんて生ゴミ以下だ･･･。」

「何で突然ネガティブになってんだよ！！」


私はそう叫びながら今の感情を表現するかのように頭を両手でガシガシ掻き地団駄を踏む。


なんだこれ･･･。

何でこんなことになってんの誰か助けて。


心の中でそう呟き泣きそうになっていた時だった。


ガチャリ


ふと部屋の扉が開く音が聞こえてくる。

扉の方に視線を向けると部屋に入ってきたのは首領だった。


「首領っ！！･･･」



もしかして双黒さんに喝を入れに来てくれたのか！



「･･････セーラー〇ーン死んじゃったから私首領辞めるね。」


「いやあんたもかぁい！！！」

《番外編》オタクでも辛いことがあれば泣きたくなるものさ。→←オタク作者の宣伝

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