そんな日常 2

○. ページ5

目が覚めた時、最初にいたのはお母さん。


サチ｢よかった……！！｣



お母さんが抱きしめてきて。



｢あれ、お母さん……何して。｣


サチ｢娘に何かあって駆けつけない親がどこにいんのよ！！｣



｢あ、はい。｣



サチ｢……職業柄、こういうことになるのは有り得た訳だし、何も言わない。言わないけど。｣



サチ｢ファンのみんながいちばんあなたに望むものは何？仕事に出ること？手を振ったりすること？｣



｢え、と……｣



サチ｢生きて笑顔を見せることよ。ファンのみんなって言うのは、あんたの存在が好きなの。……そんなの、普通の仕事じゃない事なの。そのためにあんたは今すぐ無事でしたって言わなきゃなんない。｣



｢え？え？｣


サチ｢……あんたが幸せならファンのみんなは何も言わないの。ただ好きってだけでお金を払ってくれる人達なのよ？｣


｢……うん。｣


サチ｢ほら、無事って報告するファンサしなきゃね。｣



京本｢いや、さちさんA起きたばっかり……！｣



田中｢インスタあげる？あげちゃう？｣



(写真)

とりあえず無事ですって言う報告がしたくて写真を撮りました。後でちゃんといっぱい話すので少し待っていてください。



ジェ｢英語はいいよもう！とりあえずね！｣



サチ｢じゃ、私はこれで。あとはよろしくね。｣

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