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心操くんと密着する事数分、飯田くんが押し競饅頭される中個性で飛び出し、非常口の表示板の上で着地した。非常口のポーズを取りながら。
大丈夫だ！ただのマスコミだ！此処は雄英！最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう、と混乱している生徒達に向けて声を張り上げていた。
「…押されなくなったな」
『う、うん…飯田くん非常口みたいになってるけど…みんな落ち着いてくれたっぽい…？』
飯田くんに生徒たちが注目している中、なんだマスコミだったのかと安堵する声が聞こえて来た。
押し合っていた生徒達も元いた場所へ戻ろうと散り始める。
密着していた心操くんも離れ、他の生徒達と同じように歩き出した。
『心操くんありがとね…！ほんとに助かったよ…！また会おうね！』
「…ああ」
テンション低めな所は何となく相澤先生と近い気がするなあと思った。
その後響香ちゃんと合流出来た。怪我はしてないかと心配してくれて大丈夫だと答えたけど、おでこの辺りに肘打ちされた時に出来たであろう小さな痣があり、それを見た彼女が凄く怒ってた。
「ったく…肘打ちした奴許さねえからな」
『だ、大丈夫だよ響香ちゃん！これくらいすぐ治っちゃうし』
「あんた肌白いから目立つんだっつーの、折角可愛い顔してんだから傷とか付けないように気をつけてよ」
『むむ…響香ちゃん、台詞がとってもイケのメンだよ…』
「えっ、…あ、ほら、そろそろ昼休憩終わるよ！」
『あ、ほんとだ』
時計を見ると午後の授業開始まで後10分。広い校内なので余裕を持って行動しないと遅刻してしまいそうになる。
私達は慌てて教室へ向かった。
ーーー
午後の授業も終わり、HRでは学級委員になった出久くんと八百万さんが教卓の前に立っていたけれど、今日の飯田くんの活躍を見て出久くんが自分では無く飯田くんがクラスの纏め役をした方がいいのではという事で、飯田くんが学級委員長になった。
「指名されたからには仕方ないな…！」
「良いぞ！非常口！」
(飯田くん委員長やりたがってたものね…良かった良かった！)
クラスの子達に非常口コールされながらガッツポーズをキメている飯田くん。とても嬉しそう。
HRが終わり、お昼に響香ちゃんと話していた事をふと思い出して鞄に教科書を詰める手を止めた。
(私、詠唱してる間に間合い入られたら危ないな…。何か持ってると安心かも…サポート科の先生に相談してみようかな…)
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通りすがりの読者 - すごく大好きです。ありがとうございます。 (2020年4月7日 20時) (
レス) id: e61e95ec0f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - すごい面白かったです！大変だと思うけど更新頑張ってください！！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 232c0cd734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年2月13日 2時
