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勝己くんと切島くんの助けがあって負傷しつつも何とか襲ってきたヴィランを倒すことが出来た。胸の辺りが少しスースーするけど爪で裂かれたんだね…ちょっと見えちゃうけどしょうがないか。
『…早くみんなの所に戻らないと』
「も、もう大丈夫なのか…？」
『うん、傷も治したし平気。全然動けるよ？』
「そか…！そりゃよかっ…お？」
ドームの入り口付近から凄まじい音がした。天井辺りまでドアが吹っ飛んでいくのが見えたけれど…音を立てた人物はなんと父のオールマイトだった。
(お父さん…！)
「！ オールマイトじゃねえか…！」
私が来た。お決まりの台詞から即行複数のヴィラン達を目にも止まらぬ速さで倒していく。
水難ゾーンの縁辺りでヴィランのボスであろう手だらけ男と脳味噌丸出しな屈強な男に襲われかけていた出久くん、蛙吹さん、峰田くんも救助された。
噴水広場付近のヴィラン達は相澤先生が相手をしていた筈だけど戦っている姿が見えない。何処へ行ってしまったのかと嫌な予感に不安を感じながら倒れている人達に目を向ける。
『！ 相澤先生が…っ…』
噴水広場の階段付近で倒れている相澤先生がいた。遠くからじゃどれだけ怪我をしているのかわからない。急がないと手遅れになる。
私は駆け出すと共に風の魔術を詠唱し自身に纏わせ屋上から飛び出した。
彼の元へ辿り着くと、意識を失っている様子でぐったりとうつ伏せに倒れていたので恐る恐る顔を隠す長い髪を指で掬い上げた。地面にとんでもない力で叩きつけられたのか目や鼻、口からも出血しており、更に腕はヴィランの誰かの個性にやられたのか肘の辺りが少し崩れているように見える。
『先生…なんて酷い怪我…っ…今治します、…再生の力よ…優しき癒しの光となれ…ディアー！』
星屑が散りばめられたようにキラキラと先生に降り注ぐ。光が徐々に先生の酷く傷ついた体を癒していく様子を見て安堵したけれど、個性を使い続けた負担からか少し体に熱が籠っているように感じる。
「Aちゃん…！大丈…ってうわああすごい格好してる…！？」
『え？あ、出久くん！さっきあの手がいっぱいの人に襲われてたでしょ！大丈夫だった？』
「えあ！うん！オールマイトに助けて貰ったお陰でなんとか…！」
『そっか…良かった…』
出久くんが駆け寄ってきたけど、顔を真っ赤にしながら両手で顔を覆っている。多分私の服が裂けてるからだね…。
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通りすがりの読者 - すごく大好きです。ありがとうございます。 (2020年4月7日 20時) (
レス) id: e61e95ec0f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - すごい面白かったです！大変だと思うけど更新頑張ってください！！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 232c0cd734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年2月13日 2時
