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チーム戦が終わったけれど、モニタールームに戻るまで焦凍くんが私を抱きかかえたままで、イケメンと距離が近すぎる状態で下ろしてもらえるまでずっと両手で顔を覆っていた。
『し、心臓にわるい…』
「？ どっか痛むのか？」
『顔のいい焦凍くんにイケメン攻撃されました…』
「？ はあ…、…まあ、確か痛みに効くツボとかあるからどこが痛いか分かったら言ってくれ」
このツラ良しマン本当に天然。
ーーー
モニタールームで全員分の戦いを見つつ講評を聞き、授業を終えると父は足早に去って行った。
HRを終えると皆んな集まって今日の授業の反省会をしていた。ワイワイ楽しく。
まだちゃんとクラスの子達と交流が出来ていなかったのでこれを機にお話したい。…したかったけど私お姫さまだっこされてただけでなにもして無かったし、それを指摘されても恥ずかしい事この上ないので逃げるように教室から出て行った。
(もうこんな時間なんだ…ほんと一日が早いなあ)
学校を出てのんびり歩く。
今日の夕飯何にしようかな、とか索敵系の魔術も何か思い浮かんだら使ってみようとかあれこれ考えながら。
HRが終わっても帰ってこなかった出久くんが大丈夫なのか気になったけど、勝己くんも落ち込んでる様子だったから教室飛び出す前に一言声をかけてから帰れば良かったなとちょっと後悔した。
駅前を歩いていると時間が時間だからか買い物する人やら私と同じ学生やら、賑やかで沢山人がいた。
駅に入ろうとした時、後ろから声をかけられて振り向く。他校の制服を着てる男の子二人組だった。
「雄英女子じゃん！スゲー可愛いね君」
「ねえねえ一年生？良かったらそこにカラオケあるし俺らと行かない？」
ナンパされた。
『えっと…これから帰る所なので…』
「いいじゃんちょっと遅くなるくらいさ、遊ぼうよ」
鞄を抱えながら後退りしたらすぐに距離を詰めて来て少し恐怖を感じた。
(どうしよう、このまま改札入って上手く電車に乗れたら逃げきれそうだけど…)
そんな事を考えていたら横から出てきた手に引かれて硬い胸板に頬がぶつかる。
「…オイ、帰んぞ」
『！あ 勝己くん…』
勝己くんが現れた事によりナンパしてきた男の子達は「男連れかよ」とぼやきながら素直に去って行った。
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通りすがりの読者 - すごく大好きです。ありがとうございます。 (2020年4月7日 20時) (
レス) id: e61e95ec0f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - すごい面白かったです！大変だと思うけど更新頑張ってください！！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 232c0cd734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年2月13日 2時
