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意識が戻るとそこは病院の天井だった。




『…病院……、…何回目だろこれ…』

ここの世界に来てから病室で目を覚ます事が本当に多い。その度に父には迷惑をかけていた事を思い出す。

はあ、とため息をついて窓の外を見ると外は暗くなっていた。


(…私どうしたんだろう…、ドロドロのヴィランに捕まって…、勝己くんや出久くん達は助かったのかな…)


横になりながらぼんやりした意識のまま考える。

そういえば意識が無くなる前に一瞬だけとても懐かしい声が聞こえた気がする…。


『お父さん…、…な訳ないか』


平和の象徴は毎日大忙しなんだ。もう何年も会っていないし連絡も無い。テレビで見る事はあるけれど、何か嫌な事件に巻き込まれているのでは無いかと何度も悪い方向へ考えた。


(…寂しいなあ)


ドアに背を向けるように寝返りを打ち、そのまま丸くなる。病院の先生が来たらきっとどこも異常が無いってすぐ帰されるだろうから少し待ってよう。そう思いながら窓の外の夜空をぼんやり見上げた。


するとコンコン、とドアをノックする音が聞こえてくる。


『ん、…先生かな…?どうぞ』


上体を起こしてドアの方に視線を向ける。しかし返事をしたのに中々入って来ない。


『…?…聞こえなかったのかな…?』









「ーーいいや、聞こえている。…よく聞こえているさ」

『!』

ガラリと音を立てながら開くドアの方を見つめていると、見覚えのある、何度も会いたいと願った人がそこに立っていた。

思わずベッドから立ち上がって涙ぐみながら彼に駆け寄る。


『おとう、さん…っ!』

「…遅くなってしまって悪かったね…。…私が帰ってきたよ。大きくなったね…A」

『当たり前でしょ…!最後に会ったの小四の時だもの…っ』

「はは、確かに…今は中学三年生か…もうそんなに経っていたんだね…」


仕事で言えない事情がきっとあるのかもしれない。だからあれこれ聞くわけにはいかないけれど、とにかく寂しかった事を伝えると何度も謝られた。


ーーー


思っていた通り、病院の先生に診てもらったら何処も異常が無いという事で次の日、すぐに退院した。

昨晩、あれから沢山もっと話していたかったけれど、夜遅くからまた仕事だという事で我慢した。


ちゃんと朝には帰ると約束してくれたから。





.

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作品ジャンル:ファンタジー
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます!まだまだ未熟者ですが頑張ります!! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます!とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…!応援ありがとうございます!頑張ります!れんこん! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです!更新頑張ってください!! (2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い!主人公ちゃんが可愛い!頑張ってください! (2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なさ | 作成日時:2020年1月29日 3時

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