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12P ページ12

出久くんの時と同じように父を覆うようにドーム上の光沢のあるバリアが張られた。


「…本当に風の力では無いようだね」

内側からコンコンとバリアをノックしながら父が確認していた。

「今見せてくれたけど、君の力は風では無くて言葉とイメージする力によるものなのかもしれないね。まだ他にも何か出来そうでしょ」

『うーん、たぶん…?頭の中に浮かんだ言葉をそのまま言ってるだけなんだけどね』

「はっはっは、まるで魔法みたいだね。…いやあ、君の個性届けをまだ出していないからちょっと悩んでてね」


そんなものがあるんだ、と思わず口に出したけど、私のように一人の人間がバリアを貼ったりものや人を浮かせる事が出来る人はほぼ居ないらしい。
バリアに集中していた気を緩ませると自然と消えていった。

「…A、君の個性はとても特殊だから本当に必要な時以外は絶対に使ってはいけないよ」

『どうして?』

「もし悪い人に見られていたら悪用しようと君を狙ってくる可能性もあるしね」

『うーん…そっか…』


せっかく魔法使いになれたのにな、と思いながら小さくため息をつく。そんな様子に気づいた父が励ますように私の頭にぽんぽんと大きな手を乗せた。


「A、私が言いたいのはね、君の力は人の役に立てる力だという事なんだ。だからそんなに落ち込む事じゃ無いんだよ。きっとその力が飛行機の時みたいに誰かの為になるからね。…ただ、もうあんな無茶はやめてね。正直ちょっとヒヤッとしたもんね」

『う…ごめんなさい』


返す言葉もない。
だけどもう本当にあんな無茶だけはしたくないかな…死ぬかと思ったもの。怖くて堪らなかった。
そんな恐怖を一瞬で掻き消してくれたのが目の前にいる父だ。彼に迷惑をかけてはいけない。改めて思った。


気がつけば日も沈み始めた頃で、おやつにビスケットを食べてはいたけれどおなかも空き始めてきた。4歳の体って消化早いのね。


「ーー…よし!こんな時間だしそろそろ夕飯の準備をしなきゃね!お父さん、がんばるぞ!」

『あ、おとうさん。わたし作るからのんびりしてて?さっき冷蔵庫見たらすぐ作れそうなものがたくさんあったし』

「君、本当に4歳児??…い、いや…作れるのは助かるけど…パパ、包丁とか火とか心配だから近くで見守ってていい?」

『うん?うん、いいよ?』


一人暮らしで自炊も慣れてるしね。

久しぶりに張り切って食事の準備をした。






.

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作品ジャンル:ファンタジー
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます!まだまだ未熟者ですが頑張ります!! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます!とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…!応援ありがとうございます!頑張ります!れんこん! (2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです!更新頑張ってください!! (2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い!主人公ちゃんが可愛い!頑張ってください! (2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なさ | 作成日時:2020年1月29日 3時

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