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「Aちゃん…！！」
いじめっ子達が公園から出て行った後、バリアを解除すると出久くんが涙ぐみながら駆け寄って来た。
「だいじょうぶ…！？ごめんね…僕が何もできないせいで…かっちゃんのこと怒らせちゃった…」
『かっちゃん…？あのツンツン頭の？』
「うん…」
『そっか。…ありがとね出久くん、私なら全然へーきだよ？ちょっと怒鳴られただけだし乱暴なことはされてないから』
ほんとにほんとに？と大粒の涙を流しながら見つめて来たのでだいじょうぶだよ、と笑いながらいいこいいこしてあげた。
出久くんは本当に優しい子なんだなあ。とほっこりしていたら目をゴシゴシ擦って涙を拭った出久くんが顔を上げて真っ直ぐな目で見つめて来た。
「ぼ、ぼく！こんどはAちゃんの事も守れるようにがんばるから！ヒーローになれるようにがんばるよ！」
この子ったらもう本当にかわいい。どうしたらこんなにいい子に育つのか…ご両親のご尊顔を拝見したいです。
『うん、ありがとうね』
ほっこりと和みながら自然と周囲に花が飛ぶ。
それから出久君が先ほど彼が庇っていた子をおうちの近くまで送ると言っていたので見送ってから私も家へと歩き出した。
(初めてだったけど、バリアとかも出せるんだなあ…本当に魔法使いになった気分)
ーーー
家に着いて父ことオールマイトからはある程度この世界の事を教わった。
それと、ただいま帰りましたと言ったら親子だし敬語じゃなくていいからと敬語禁止令が出された。
帰りが遅かった事を心配されたけど、公園に病院でお友達になった子に会ったと言うととても喜んでくれた。
『おとうさんおとうさん、あのね聞いて！私ものを浮かせるだけじゃ無くて、バリアも張れるの』
「お、それは凄いねえ！風の力で守ってくれるのかい？」
『ううん、風は使ってない！』
「ん…？…そうかい」
おやつに買ってきたビスケットをリビングのソファーでぽりぽり食べながら言ったら隣に腰掛けている父が何か考えているのか暫く黙り込んでしまった。
『おとうさん…？私、なにか変なこと言った…？』
「ん？いや…、A、すまないがバリアはまた使えるかな？それを私に見せてほしい」
『？うん、いいよ？』
ビスケットの包み紙をゴミ箱へ入れてから父に両手を向けて集中するように目を閉じる
『堅き護りよ、パーフェクトバリアー』
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
