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fk「康二のこと気になる？」
mm「え？」
見透かすように聞いてきたのは車のハンドルを握る岩本くん、ではなく助手席に座るふっかさん。
康二による他の住人とも仲良くなってほしいという計らいで俺を家まで送ってくれる人が日によって違うシステムが導入されている。
でもふっかさんは無免許だから一昨日送ってくれた岩本くんが本日も派遣されることになって。
ちなみに昨日の運転手はしょっぴー。同じB型だからか波長が合って居心地がよかった。
警察の仕事関係ではあまり関与してこないから怖い人かとも思ってた数日前の自分に言ってやりたい。
しょっぴーは頼りになるけどめちゃくちゃバブいぞと。
fk「前聞いてきたじゃん。『康二くんって家だといつもあんななんですか』って」
mm「あぁ…そういえば聞いたね。あまりにも仕事で見る表情と違ったから」
そうだよね、
あたかも康二の仕事での表情を知ったうえで微笑むような素振りに疑問を覚える。
2人ともカメラマンの姿を知らないはずなのに。
fk「俺らと出会った直後は本当の自分を押し殺して他人に好まれる自分でいようとしてたんだよ。
そんですっげー窮屈そうに生きてた。」
康二が6人と出会ったのは仕事ドタキャンからの無断欠席続きの時だと聞いた。
だから実は俺の方が康二といる時間が長いことになる。
それなのに、そんな生き方をしてたなんて全然気づけなかった。
fk「だから言ったんだわ。
『ありのままの康二を絶対受け入れてやるから生きたいように生きてみろ』って。
もし仮に本性がどんだけクズだったとしても、俺はそれを好きになってやろうとしてた。」
iw「結局その本性はとんだ寂しがりの甘えただったわけだけどな」
fk「予想の裏行かれた感覚だったね〜、あれは」
あたかも当然のように話しているけれど、ふっかさんが話していることを実行するのは相当覚悟が必要なはず。
それなのに何で、
mm「なんで、そこまでして康二の味方でいようとしたんですか」
fk「なんでかぁ・・・
仲間がいない『独り』の寂しさは、分かってるつもりだから？」
少しかっこつけたような話し方と決めポーズで話すふっかさんに何すかそれと笑うけれど、同時に岩本くんの視線が下に向いたのもバックミラー越しに見えた。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
