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次の日の体調は最悪だった。
風邪を引いてるとかじゃなくて、能力のコントロールが効かない日だって鏡を見て溜息をつく。
どれだけ戻したくても明るさを一切持たない虹彩は能力が発動しっぱなしの証拠。
今は家に１人だから害はないけれど、こういうのはスタジオに着いてからが地獄で。
mm「＿＿＿うし、」
この時に備えて置いている特殊メイク用のを作ってるメーカーのカラーコンタクトをはめて、気合入れがてら両頬を叩く。
能力が何かなんて、絶対に誰にもバレる訳にはいかない。
マネージャーが運転する車に乗って、目が合わないように挨拶をしてからすぐに目を閉じた。
こうすれば睡眠不足と勘違いしてくれるからスタジオにつくまで話しかけてくることはない。
kj「めーめ、おはよーさん！」
エレベーターでフロアに着くと早々に機材準備中の康二くんに声を掛けられた。
mm「おはよ、」
鼻辺りを見れば実際目が合っていなくても目が合っているように見えるなんて話を聞いたことがあったからその通りにして。
今までそれで何か言われることも無かったから今回も
kj「・・・なんか今日調子悪い？」
mm「っ、！」
すれ違おうとしたら、康二くんに腕を掴まれる。
そのまま覗き込まれるから必死に顔を逸らすけれど、それが逆効果だったらしい。
グッ、と顎を掴まれて無理矢理目を合わせられる。
反射的に目を瞑りたくなっても余計に怪しまれるだけだから見つめ返すしかないわけで。
mm「なんか、顔についてる？」
冷静を装おうとする傍ら、絞り出すようにしか出ない声。
kj「んーん、今日もイケメンやなと思って」
笑った康二くんはようやく顎から手を離し、頑張ろなと組まれたセットに向かっていった。
＜やっぱりどこか変やけど隠しとおすつもりなんかな…＞
去っていく後ろ姿を眺め、俺に対しての優しい嘘の存在に胸が苦しくなった。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
