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ab「もしかして、目黒が能力者だって知ってるのが高校の同級生しかいない？」
唾を飲み込んだので勘づかれたのか、話すか躊躇っていた内容が阿部くんの口から発される。
頷けばなるほどと返されて。
ab「脅しの理由としては十分だね。芸能人が能力者って相当賛否分かれるから」
kj「そうなん？」
ab「康二も能力者が表世界の人間か裏世界の人間か定かじゃないのは勿論知ってるでしょ？
能力者は裏世界の人間って考えの方が一般的だから、表世界の中でも更に目立つ芸能人って仕事をしていると能力者否定派の人達にはバッシングのいい餌食になっちゃうんだよ」
kj「めんどくさい世の中やな」
ab「本当にね」
あたかも自分が能力者肯定派だと言わんばかりのやりとりに内心ホッとする。
「だてさん」と岩本くんが能力者だから価値観も寛容になってるのだろうな、きっと。
ab「てことで本部からの指示出てないけどどうすんの？」
阿部くんが深澤くんの方を向くと、当の本人はそれに気づいて頷いた。
fk「目黒が能力者ならこの件を受け持つのは第九係の仕事だね。
犯人絶対見つけるから安心して」
mm「っ、よろしくお願いします！」
深澤くんを始め話を聞いていた人は全員協力的で、初めての感覚に嬉しさが募る。
テーブルに頭がつくんじゃないかというくらい深く頭を下げた。
＊
kj「めめ晩御飯食べてくよな？」
高校のことを中心に話を阿部く…阿部ちゃんとふっかさんに一通り聞かれた後、晩御飯どうしようなんて考えていたらそれが伝わったかのように話しかけられた。
mm「いいの？」
kj「ダテもきっと8人前で晩御飯準備しとるやろ」
dt「おっしゃる通り」
お言葉に甘えて晩御飯をいただきながら聞いたのは、ここが康二くん以外の面々の職場だということ。
康二くんは6人にお世話になった流れでそのまま住んでいるらしい。
警察が一軒家で捜査を行っているという話にはめちゃくちゃ驚いたけど聞けば聞くほど特殊な部署。
特殊なのは7人の仕事仲間以上の関係性から作り出される空気感にも言える。
ノーマルだとか能力者だとか気にしなくてもいい世界ってこんなに楽なんだ。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
