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sk「てことは、正式に捜査が出来る訳ですな」
nb「事件のこと楽しんでんじゃねぇよ」
sk「にゃはは、1回このセリフ言ってみたかったのー！」
こほん、という阿部の咳払いで佐久間のおふざけタイムも終了。
ab「とりあえず向井さん…って言ったら2人指すことになるから捜索人の方は康二さんって呼ぶけど。
康二さんは特別捜査人として第九係で捜査したいと思います。ふっかそれでいい？」
fk「おっけーおっけー。もう容疑者の特定は済んでんの？」
ab「一応ね。捜索人とマンションの借主である容疑者の関係性は甥と叔父。
『ノードクター』の時にも掲示板には単語が出てたんだけど、『支配人』って呼ばれてたのが叔父に当たる人物で、予約管理とかは彼が担当しているらしい。」
dt「じゃあ、叔父さんの指示の下で康二は仕事をしてたってことになると？」
ab「きっとね。ここに合意があればいいんだけど、俺らが康二さんから話を聞く限りほぼ強制に近いと思う。
連絡手段も取り上げられて出られないとすれば、軟禁と強制労働の容疑が高くなる。
それ以前に医師免許がないのに商売として医療行為を行っているから犯罪行為だし、このまま摘発は出来るんじゃないかな。」
阿部のその言葉に、思わず胸を撫でおろした俺が居た。
俺らと話した時の康二はどうも幸せそうに見えないし、カメラマンという仕事があるのだからそちらに専念してほしい。
能力者でも差し支えなく表世界を生きれるのならその方が生きるのは楽だ。
sk「ねぇ、もし康二が自分の意志でノードクターの仕事してるってなったら、康二も罪に問われるってこと…？」
fk「そうなるわな。金銭が発生してなければまだ何とかなるけど、金の流れが見つかったら不当医療行為になると思う。
メスとか薬使ってないから裁判にかけられねえとよく分からないけど」
どうやらこの件では「自分の意志」というのが今後大きく関係してくるらしい。
自らその行動を選べば、他の人達が介入できなくなる＿＿＿
nb「照？」
iw「・・・ん？」
nb「いや、なんかぼーっとしてたから。」
iw「あぁ、悪ぃ。大丈夫だから」
ならいいわ、納得してなさげに翔太は俺の方から視線を逸らした。
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作者名：紗絢
| 作成日時：2020年11月2日 17時
