4話 ページ6
「…ねぇ、まだ起きないの？」
「一分毎に聞いてこないで、しつこい」
「いてぇ！！隊長、優しくしてくださいよ！」
「これくらい我慢しろよ、あと煩い」
…声が増えた。もしかして、特殊部隊の人達？
それにしても煩い…頭痛がするからもう少し静かにしてほしい。
「…！」
急にカーテンが開く。顔を覗かせたのは、やっぱり般若面をして、爽やかに微笑を浮かべるあろまほっとさん。爽やか過ぎて逆に怖い。
「ほら、Aサン起きたから。立てる？支えよっか？」
「…大丈夫です」
服の皺を伸ばし、立ち上がる。
カーテンの向こう側に視線を送ると、三人の男性がいた。
綺麗な顔立ちをした男性、サングラスをした血塗れの男性、フルジップパーカーを着た…って、さっき出会した隊長…？サングラスの男性と同じで血塗れだ…
「左から西軍大将兼 特殊部隊司令塔のKIKKUNｰMKｰII、西軍少尉兼 特殊部隊隊長のeoheoh、西軍 軍曹兼特殊部隊遠距離担当、FB777」
「よろしくぅ！」
「きっくん、それはやめて」
「いっ…てぇ！！」
「だから、煩い」
また煩くなった四人。頭に響くからやめてってば…
「FB、煩いってさ」
「俺だけ！？」
ふと、ギャンギャン騒ぐ四人の服装に目がいく。
…黒い、迷彩服。東軍よりお洒落で、金色の刺繍が施された大将の服。
『ここは西軍の軍医室。俺は西軍特殊任務部隊の専属軍医、あろまほっと』
あろまほっとさんの言葉を思い出す。
そういえば、あろまほっとさんが着ている服も黒い迷彩服だ。一方、私の服は、別にお洒落でもないただの迷彩服。
彼等は西軍であり、ここは西軍。私は、東軍の所属。
…帰ろう、今すぐ帰ろう。
「……帰ります、敵のくせに優しくしてもらって、ありがとうございました」
頭を下げ、軍医室を出た。
「ちょいちょい、ちょっと待った」
と思ったら、大将さんに肩を掴まれ、大将さんの綺麗な顔が目の前にくる。
きりっとした眉、大きくてキラキラしてる目、優しく弧を描く口。
…格好いい。不覚にも、そう思ってしまった。
「Aさんに話があるの、お願い、聞いて！」
「…はぁ、」
大将さんのキラキラした目には、嫌そうな顔をした、私が映っていた。
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玉ねぎプリン(プロフ) - 那乃さん» レスありがとうございます！そ、そうなんですか…！？わ、すごく嬉しいです…！私も更新頑張ります！(？) (2018年11月25日 16時) (
レス) id: c1eca33c33 (このIDを非表示/違反報告)
那乃 - 玉ねぎプリンさん» ありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです…！玉ねぎプリンさんの作品が好きで、そこから書き始めたので…本当にありがとうございます、更新頑張りますので、暖かい目で見守ってもらえると嬉しいです！ (2018年11月25日 14時) (レス) id: 616cac351f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎプリン(プロフ) - 初めまして。たまたまこの作品を見かけ、題名に惹かれました。プロローグや設定からもう好きです。更新、楽しみに待っています。 (2018年11月24日 13時) (レス) id: c1eca33c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉音 | 作成日時：2018年7月14日 22時
