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最後の種目はクラス別対抗リレー
委員会の私は出場しないので係の仕事を任されている
出場する選手にゼッケンとハチマキを渡す係なんだけど、当日まで出場メンバーは知らなくて、入場口の手前で準備して待っている間に選抜メンバーの名前を確認する
あ、翔太先輩も走るんだ
そう気づくと同時にダンス部のメンバーの名前がいくつかあるのを発見する
やっぱりみんな運動できるんだな〜さすがって思いながら、翔太先輩が走るの見るの楽しみだなって思っていると次々と生徒たちがやってきた
それぞれの生徒の名前を確認して、順番の書いてあるゼッケンを手渡す
もちろんうちのクラスは蓮と康二が代表で走ることになっていたから、頑張ってねって応援しておいた
深「あれ〜Aちゃんこの係だったんだ〜」
そう言って顔を上げるとふっか先輩と翔太先輩が
『あ、はい。先輩たちさすが選抜なんですね』
深「そうよ〜俺の走り早すぎて見えないかもよ?笑」
『ふふ、じゃあ見逃さないようにしっかり見てます』
なんて、ふっか先輩とふざけた話をしていると
翔「俺、3番目に走るんだけど…」
『あ、はい。そうですよね。待ってくださいね…』
とゼッケンを用意していると
翔「クラス違うけど、3番目だけは俺のこと応援しててほしい」
手渡すタイミングでそう言われる
応援団は一緒だけど、翔太先輩はA組なので縦割りだと違うクラス
本来はC組の照先輩を応援しなきゃいけないんだけど、、
『わかりました。翔太先輩のこと応援してますね』
まっすぐ見つめられた目をそらすこともできず、口では自然と了承の返事をしていた
翔「よし、やる気出た。頑張るわ」
そう言ってほほえみながらガッツボーズをして整列に向かっていった
私に応援してほしいってことなのかなって都合のいい考えと、話すネタがなかったからああ言うしかなかったのかもっていう悪い考えと色々考えながら、とりあえず翔太先輩直々のお願いなんだしこれは実行しようと決めた
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作者名:c | 作成日時:2020年9月3日 12時