episode_twelve ページ12
今日は二年生の授業だった。
いつも通り眠そうな顔をしながらAは教室の前に立っている。
｢あー、今日は基礎的な止血の仕方や包帯の巻き方などを説明する。退屈になるかもしれないが……まあ頑張ってくれ｣
ハリーとロンは顔を見合せた
｢ペアを作れ。そして机にある包帯を手に取れ。｣
ロンはハリーに小声で話しかける。
｢包帯なんかいつ使うんだ……？魔法薬と杖があるのに……マグルの手段じゃないか……｣
｢きっと杖も魔法薬もない場面での治し方を教えたいんだよ。ほら、マグルのやり方は魔法と比べて治りも遅いけど一応、止血なんかは出来るんだ。｣
ハリーはそう言った。
｢まず手順を説明する。最初に＿＿＿＿＿｣
授業を終え、廊下を彷徨いていると前からロックハートが歩いてくる。
爽やかな笑顔を振りまきながらこちらに向かって歩いている。
すると反対側からは黒いローブを着た少し猫背の男が歩いてくる。
両方ともまだAの存在には気づいていないらしい。
｢(とんだ修羅場になるぞ……)｣
Aは心躍らせながら壁に隅に寄った。
｢やあ！これはこれはスネイプ先生…お元気そうでなによりですな！｣
ギルデロイ・ロックハートは満面の笑み浮かべながらスネイプに話しかける。
一方スネイプは気持ちの悪いドブガエルを見るような顔をしていた。
それだけでAは声にならない笑い声を必死に押さえつけていた。
｢スネイプ先生は生徒に対する扱いが少しばかり厳しいのではないのでしょうかね？｣
Aは肩を震わせながら必死に笑いを抑えつける。
｢私のようにスマイルでチャーミングに笑ったらどうですかな？｣
ロックハートはスネイプに笑顔を振りまいた。
｢我輩は生徒に好かれるという目的で教師になっていない。君のように授業の内容が浅はかでも人気を集めることしか興味の無い教師では無いのだ。｣
スネイプはロックハートに噛み付いた。
心底殴り倒してやりたいという顔だった。
何もかもが違うこの二人のやり取りにAは腹がよじれるほど笑っていた。
｢(死ぬ……死んでしまう……っ)｣
ロックハートは気まずそうにぎこちない笑みをうかべながら｢それでは！｣と言って早足で去っていった
｢＿＿＿＿バレないとでも思ったか？｣
｢盗み聞きとは訳をお聞かせ願おう、グレイ。言い訳なら石にしてから聞いてやる。｣
｢あは、はは……お元気そうでなによりで……｣
ああ、終わった。
終わり
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みゅー - 初コメ失礼します。お久しぶりの更新とてもうれしいです！これからも頑張ってください。応援してます！ (8月6日 18時) (
レス) @page12 id: b95b337dc0 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - 久しぶりに見に来たら4話くらい増えてて感動です！これからも頑張ってください！ (6月29日 20時) (レス) @page11 id: b68e6ffcf4 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - 玲亜さん» ありがとうございます…(;´༎ຶٹ༎ຶ`)夢主先生はこんな感じかなと思いきって書いてみたんです😎😎そう言って貰えて嬉しいです💖👊 (6月22日 17時) (レス) @page10 id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
玲亜(プロフ) - ヤバァイ！寝てる夢主先生かわいすぎ… (6月18日 11時) (レス) @page9 id: d400c2c0a7 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - TRIXIEさん» ネチネチはスネイプ先生のアイデンティティだと思ってるので😎😎😎コメントありがとうございます！(༎ຶ⌑༎ຶ) (6月18日 3時) (レス) id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時：2023年1月21日 10時
