episode_thirty-eight ページ38
その夜、学年度末パーティに行った。
大広間はすでに人がいっぱいで、とても騒がしい
グリーンとシルバーのスリザリン・カラーで飾られており、スリザリンの蛇を描いた巨大な横断幕が上座のテーブルの後ろの壁を覆っていた
「また一年が過ぎた!」
ダンブルドアが朗らかに言った。
「さて、ご馳走にかぶりつく前に老いぼれの戯言をお聞き願おう。なんという一年だったろう!君たちの頭が綺麗さっぱり空っぽになる夏休みがやってくる。それではここで、寮対抗杯の表彰を行うことになっておる」
隣のスネイプが満足気にフンと鼻を鳴らす
「四位、グリフィンドール、三百十二点。三位、ハッフルパフ、三百五十二点。レイブンクローは四百二十六点。そしてスリザリン、四百七十二点。」
スリザリンのテーブルから嵐のような歓声と足を踏み鳴らす音が上がった。
「よしよし、スリザリン。よくやった。しかし、つい最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまいて」
部屋全体がシーンとなった。
スリザリン寮生の笑いが少し消えた。
隣のスネイプを見ると眉がピクリと動いていた
「かけ込みの点数をいくつか与えよう。えーと、そうそう……まず最初は、ロナルド・ウィーズリー君。」
「この何年間か、ホグワーツで見ることが出来なかったような、最高のチェスゲームを見せてくれたことを称え、グリフィンドールに五十点。」
グリフィンドールの歓声は、魔法をかけられた天井を吹き飛ばしかねないくらいだった。
「次に、ハーマイオニー・グレンジャー嬢に……火に囲まれながら、冷静な論理を用いて対処したことを称え、グリフィンドールに五十点。」
グリフィンドールの寮生が、テーブルのあちこちで我を忘れて狂喜している。
百点も増えたのだ
「三番はハリー・ポッター君。」
「完璧な精神力と並外れた勇気を称え、グリフィンドールに六十点を与える。」
耳をつんざく大騒音だった。
皆、声が掠れるほど叫びながら地団駄を踏んでいる
そして、グリフィンドールはスリザリンと並んだ。
「勇気にも色々ある」
ダンブルドアは微笑んだ。
「敵に立ち向かっていくのに大いなる勇気がいる。しかし、味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ。そこでわしはネビル・ロングボトム君に十点を与えたい。」
そして、グリーンの垂れ幕が真紅に、銀色が金色に変わる。
グリフィンドールのそびえ立つライオンが現れた。
episode_thirty-nine→←episode_thirty-seven
489人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時