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episode_twenty ページ20

クィディッチは百七十対六十でグリフィンドールの勝利だったらしい。
流石はポッターの息子、父親の才能を受け継いでいる。

その時、目の前をスネイプがスタスタと通り過ぎる。
何かが焦げた匂いが鼻につく。
Aはスネイプのローブに目を向けた

黒くて見えにくいが焦げている。
ローブの端が一部、無くなっていた

「(クィディッチの試合中に燃える……なんてどういう状況だ。余程の熱狂的ファンなのか……?いや、あの陰険教師に限ってそれは無い……じゃあ、何でだ。)」

もう一度ローブをよく見る

「……フッ(ダサいな。)」

鼻で笑い、その場を去ろうとすると、後ろから首元を引っ張られた。
黒いローブの影が見える

「……まだ何も言ってないじゃないですか。」

「ほう、何か言うつもりだったのか。鼻で笑うとはいい度胸をお持ちのようですな?」

Aは青い顔で後ろを振り向く。
やはり黒い教師がこちらを睨みつけていた

「……先輩、焦げ臭いです。」

「何処ぞの大馬鹿者が我輩のローブに火をつけたのだ。」

「アンタ嫌われすぎでしょ。かわいそ______」


Aの口は今日一日開けなかった。



















カプリスを腕に持ち、椅子で丸まっているとトントンとノックをする音が聞こえた。

「……。」


Aが扉を開く。
姿が見えた瞬間、扉をすぐさま閉めた

またトントンとノックが鳴る。
Aはベッドに倒れ込んだ
音が聞こえないよう、枕で頭を抑えて顔をベッドに埋める。

鳴り止まないノックに痺れを切らし、Aは渋々ドアを開けた


「何の用だ、ディゴリー。」

「こんにちは先生。」

律儀に挨拶をするセドリックをAは心底嫌そうな顔で見つめた
そんなこともお構い無しにセドリックは話し続ける。

「勉強で分からない所があるので教えて貰おうかと」

「本当の事を言ったら茶くらい出してやる」

「カプリスと先生の進捗状況を見に来ました」

セドリックの頭にガリオン金貨を投げつけてやろうと思った。
何とか堪え、セドリックに部屋に入るよう促した

「……何がいい。紅茶かコーヒーしか無いが」

「紅茶でお願いします」

紅茶を入れようと棚の方へ向かうと、カプリスがセドリックに向かって走って行った
避けようと危うく倒れそうになるが、堪えた

「危ない……走り回るなカプ……リ……待て、何故君に懐いているんだ。」

カプリスはセドリックの腕の中で丸まり、金貨で遊んでいた。
セドリックは苦笑いをした。

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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時

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