episode_eighteen ページ18
「こんにちは、ハグリッドさん。」
「よう!探しとったぞ。お前さん、今ちょっと時間あるか?」
「探してた……?俺を…ですか」
「そうだ。さあ、ついてこい!」
ハグリッドは何だかウキウキしたまま歩き出した。Aも頭に疑問を浮かべたが、言われるがままについて行った。
「……ハグリッド。これは………」
連れてこられたのはハグリッドの小屋だった
目の前には毛が黒く、くちばしの付いた生き物が机の上を走り回っている
「見るのは初めてか?こいつは二フラーっちゅう魔法生物だ。最近、禁じられた森で見かけてな、保護したんだ」
「二フラーって事は知ってます……なぜ俺をここに連れてきたんですか?」
「そうだった!肝心なことを忘れとった。こいつを面倒見てやってくんねぇか?」
「……え、俺がですか?」
「ああ、そうだ。お前さんにしか頼めんかった。他の先生達は試験で忙しいからな。唯一、試験の無い科目の先生は一人しかおらんかった。」
Aの顔は死んでいた
「そうだ!名前を付けてやってくれ。そうした方が仲良くなれるからな!」
半ば強制的に二フラーを腕に押し付けられ、ハグリッドの小屋を追い出された。
「………」
この日、ハグリッドを初めて恨んだ。
二フラーは手に持っていたガリオン金貨を死んだ顔をしているAに向けて投げつけた。
「何で先生、腕に二フラーが居るんです?」
「逆に聞こう、何故君がここに居るディゴリー」
授業はもう終わったというのに教室に戻るとセドリック・ディゴリーが待ち伏せていた。
「可愛いと思いますよ。その二フラー」
セドリックは聞こえなかったように話を続けた。
「質問に応えろ。何故君がここに居る」
「細い事は気にしないでください、で?その二フラーの名前は?」
「……あー、何だその。うーむ…黒い……クロ……クチバシ……___あ、モグラ!」
「黒いとクチバシの過程はどこに行ったんですか」
セドリックはクスクス笑いながらAに伝える。当の本人は頭をかきながら唸っていた。
「それに、動物に別の動物の名前を付けるのは可哀想です!」
「んじゃ、どんな名前がいいんだ?」
「そうですね……"カプリス"なんてどうですか?」
「カプリス?」
「フランス語で"気まぐれ"と言う意味です。二フラーは基本気まぐれな生き物なのでピッタリかと……」
「……じゃあ、決まりだな。ありがとう、ディゴリー」
二フラー
命名:カプリス
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時