episode_thirteen ページ13
「教師に杖を向けるとは物騒な生徒だな。」
「イタズラだよ先生。ちょっと先生の頭に長い耳が生える楽しい魔法をね」
いたずらっぽくニヤリと笑うが、Aの顔を見てすぐ真顔に戻った。
「俺達は聞いてしまったようです先生。」
「先生がマクゴナガル先生に甘ぁ〜いお誘いを受けているところをね」
「何だそれは」
「先生、きっと悪い事したんですね。」
「マクゴナガル先生の部屋で何が待っているか……先生が我々、グリフィンドールの寮監の部屋を出た時にはもう……______きっと無事に帰ってくることは不可能に近い……」
「グリフィンドール十点減___」
「それじゃあ先生、我々はこれにて撤退!」
廊下をすごい勢いで駆けて行った。
その後ろ姿を見てため息を着くと、マクゴナガルの部屋へと向かった。
双子にあんな事を言われたので変身術の教室に来てもAは部屋入れずにいる。
青い顔でダラダラと冷や汗をかいていた。
「何をしているのです。お入りなさい」
「きゃあっ(低音)」
怪訝な顔をしたマクゴナガルが後ろに立っていた。
渋々、教室へと入ると「お掛けなさい」と言われ、そばにある椅子に座った
「…………」
「…………」
両者とも無言な時間が続く。
先に切り出したのはマクゴナガルだった
「貴方には言っておかなければいけません。」
「やっぱりお、俺なんかしました……?」
「そういう事ではありません。それとも何か心当たりがおありで?」
「いえ。」
「……賢者の石のことです。」
「……あぁ、あの石。なんかあったんスか」
「三頭犬が居る部屋に入られた形跡が見られました。」
目を見開く。
生徒が入ったという事だろう
ダンブルドアが警告したのにも関わらず、部屋に入るとは馬鹿な者もいるんだな、とAは思った。
「探っている者が居るのなら、A。止めなければなりません」
「くれぐれも、あの部屋には近付かせないように。」
「了解です。」
Aは頷いた。
「それと…………最近はどうですか?」
「え、」
「単なる世間話です。」
「えと……最近は、ウン、元気にやってます……はい。」
「___楽しくやれてますか?」
「……ええ。」
「それならいいのです。もうお行きなさい。」
「それでは…………失礼します。」
Aは椅子から立ち上がり、教室を後にした。
マクゴナガルの後ろからの視線が痛かった。
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時