episode_fourteen ページ14
今日はハロウィーン。
朝から騒がしい双子を無視して、変わらず授業を行った
授業も終わり、準備していた材料や生徒が失敗した魔法薬などを片付けているとまだ帰っていない生徒に気がついた。
「……まだ帰らないのか」
「こんにちは先生。」
黄色のローブにハンサムな顔。
セドリック・ディゴリーだった
彼はこの前話した時からAを見ると必ず話しかけに来るのだった
「何の用だ。」
「トリックオワトリート、って言ったらどうしますか?」
「やらん。それに悪戯もさせない。」
ええ、と言いながらクスクスと笑う彼を見て不審に思いながら片付ける手を止めない
「先生、トリックオワトリート。お菓子くれないとここにずっと居残ります」
「何の悪戯だそれは」
呆れた顔をしながら彼の方に身体を向けた。
「はあ……んじゃ、これで我慢しろ。」
ポケットから黒い包み紙を出すとそれをセドリックの手に渡す。
セドリックはこれは何ですか、と聞くがAは食べてからのお楽しみだ、としか言わなかった。
セドリックは包み紙を開けた。
赤い飴玉だった
それを口に含もうと口を開ける。
「___辛っ!?」
「美味しいだろ?」
「先生___ゲホッ___騙しました___ねっゲホゲホッ!」
ざまあみろ、と言わんばかりにAは辛さに悶えるセドリックを見て口角を上げた。
「そんなに辛いのか……あのうるさい双子にもやるか。」
「あれ……辛くない……」
「辛味はすぐ引く。それにただ辛いだけじゃない。今日一日それを食べると転ばなくなる」
「……変な飴ですね。」
「俺からの悪戯だ。菓子もあげれて悪戯も出来て一石二鳥だろ。ほら、菓子はやったぞ。帰るんだな」
「性格悪いですよ。」
「余計なお世話だ。」
大広間の飾り付けは見事だった。
千匹ものコウモリが壁や天井で羽をばたつかせ、くり抜いたかぼちゃの中のロウソクの炎をちらつかせた。
「……今日は一段と凄いな」
「そうでしょう!今日は気合いを入れて頑張りましたからね!」
独り言を聞いていたフリットウック先生がキーキー声で言った。
毎度同じようにスネイプの横の席に着くと、あからさまに嫌そうな顔をされた。
「……シワよってますよ」
「君がここに来た事でそうなっている事に気づいてないとは何とも可哀想な頭をお持ちなようですな。」
「(辛辣)」
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時