将来の夫やで。【超特急】 (ページ20)

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19やでやでページ20

『失礼しまーす…。』

いつも食べてる場所でもドアを開けるのにかしこまってしまう

『タカシー？あっ』

え、まさかとは思うけど壁におっかかって寝てるのって…

『タカシ…ですね…』

私たちがここで食べるってみんな知ってるからあまりここに人なんて来ない。

カイとタクヤの言うことは女子みんな聞くレベルだからなぁって考える

タカシの手の中にある空の袋からして、お昼のお誘いをしたにも関わらず先に食べたんだなって。

あまりちゃんと見てこなかった彼の顔を起こさぬように見てしまう

『泣き…ぼくろ……。』

あー誰だっけ、あんなにタカシのこと絶賛してたの。

確かにすごく綺麗な顔はしてるなぁって

卵焼きを一つ口に含みながらタカシが起きないのをいいことにもっと見てしまう

泣きボクロ…。

八重歯の特徴的な口…。

白い肌……。

たしかにいい要素ばっか顔なんだなって心から思う。

しかも身長も高いし優しいし。前の学校でもモテたのだろう。

いろんなことを考えてるうちにタカシの頭を撫でていた。

そのせいなのか体を急にモゾモゾさせるので急いで手を避けた

けど、また気持ちよさそうに眠るもんだから自然と手が伸びてサラサラな髪を撫でちゃう

なんだか今更悔しいし、あんまり認めたくない。

でもなんか…

『カッコイイなぁ…。』

7｢んふふっ…ほんま？｣

ニヤニヤしながら綺麗な目で見るタカシから急いで手を戻す

どこから起きていたのだろう。自分のしたことへの後悔がすごい。

『お、起きてたんだ…』

7｢あんなに撫でられとったら嫌でも起きるで…(笑)

でもいつも冷たいAがカッコイイとかゆってくれてほんまに嬉しい！｣

いつもの優しい笑顔で、あまり思い出してほしくない話を嬉しそうにする

『別に、思ったより整ってるなって思っただけってゆーか』

そーお？ってテレながら笑うタカシを見てると恥ずかしくて殴りたくなる

『で、ほら、聞きたいことあるんでしょ』

急いで話題を転換させる

7｢あ！あのな、質問するな？｣

『あー、答えられないのはやめてね？』

多分大丈夫やけど…って頭をかくタカシ

7｢えっとさ…｣