将来の夫やで。【超特急】

16やでやで ページ17

2｢はい、ため息5回目ー｣





『あれ、何回までセーフ？』




2｢7回。｣











ため息が多い私に告げられたのは【ため息7回まで】なんていう不思議なカイからの命令。



7回以上したら昨日のことを言わなきゃいけないらしいです。



告白されたって言うのもなんだか嫌だし、ユースケが可哀想だ





はぁ…。カイ怖いなぁ。












2｢はい、あと1回ね｣




『あ。』














ため息なんて自然と出てくるものなのだからしょうがないじゃないか。



少し恨みながらカイを睨む





ガラガラってドアを開ける音と同時に聞こえてきたのは聞きなれた大きな声。










3｢おっ、ユースケ、どーした？教科書？｣




6｢そそっ、あ！リョウガかしてくれない…？｣




3｢どーせあれだね、英語だろ｣




6｢ブッブー！数学です！｣


















2｢なんなのあのゲーム、忘れた教科とか知らねーよ(笑)｣







その会話を聞いていたカイが小馬鹿にしたように笑いながらそう言う







『はぁ。ほんとそれな。』






ユースケを見ると嫌でも昨日の帰りがフラッシュバックされる





2｢俺は今、とてつもなく優越感を得ています。｣








自慢げにこちらを見るカイは気味が悪い






『なんで？』







2｢ため息7回目だから。ってのもあるけど、見た感じユースケのことじゃない？悩んでるの。｣






図星だ。


カイの観察力には良くも悪くもビックリする。


あーあ、昨日のこと言うのかって頬杖をつく








2｢１時限目終わったら聞くからねー、はいおやすみー｣






1時限目を寝る。と決めつけてきた彼に少しイラッとしながらも、その言葉を合図に






『おやすみー』







結局机に突っ伏す私。

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