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…昔の記憶… ページ5
暑い夏。
砂をかき回す子供。
「ねぇ、君名前なんて言うの?」
声のする方をみると、猫みたいな大きな瞳が印象に残る、傷だらけの少年だった。
顔には痣が出来ている。
しかし、こんな人が何故私に声を掛けたのか。
「A…貴方は?」
「僕?僕は、修哉っていうんだ。よろしくね」
名前は修哉というらしい。
一般的な名前だが、修哉は、周りの子供とは何かが少し違うオーラがあった。
痣だらけの顔。
そして
不自然な笑顔。
まるで張り付けたような________
ふと、小さく鳴る音楽に耳を傾ける。
「5時だ」
周りの子供が一斉に帰っていく。
「誰が決めたんだか分からないような決まりに、なんで僕らが縛られなきゃなんないんだろうね」
確かにその通りだ。
でも、何でそんなこと____
「さて、僕ももう帰ろうかな。じゃあ、またいつか会えるといいね」
“またいつか”____
なんだか暖かい。
「うん、またいつか」
「「じゃあね」」
また、会えるといい。
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作者名:澪亜@異常な竹中半兵衛依存症★鹿野修哉Love | 作成日時:2014年9月20日 23時