《イナズマイレブン&イナズマイレブンGO》30年間の合宿《男主》 (ページ7)

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アフロディ「酷いってその一言で済まされる言葉じゃないよ。残酷で冷たい人達だ。職員や施設で暮らしている子達も含めて」

豪炎寺「……何があったんだ？Aくんの身に……」

アフロディ「Aくんは良く施設を抜け出して自分専用のサッカーグランドに泊まっている。それは、その施設にはたった1人、Aくんだけがご両親が迎えに来てくれ無かったらしいよ。母の日も父の日も色んな行事に他のご両親は参加するのに唯一Aくんだけが孤独だった。僕もどうしてか理由が分からなくて聞いたら『ボクにも親って人達がいるのですかね？同い年の子達にはお母さんとかお父さんとかいるのに……。先生もボクの事は空気みたいな扱いをして両親がいる人達の事ばかりに優しくしていますし……。ボクは要らない子らしいですよ』って5歳から出た言葉だ｣

全員(アフロディ以外)「っ！！！！？」

アフロディさんからAの事情を聞いた全員はその場で青ざめ凍り付いた。

それと同時にAの施設の人達はその場に居る全員の怒りを買ったのだ。

アフロディ「(ｷｭｯ…・ﾅﾃﾞ…)」

アフロディさんはAを抱きしめている右腕を背中に回しもう片方の左手で優しく彼の頭を撫でた。

『照美さ……っ(ﾄｸﾝ…)』

アフロディ「施設の先生はAくんに何言って来たの？Aくんが嫌がる事とか言ってきたりしていないかな？」

『その話をされた時にお見送りに来てくれたフィディオさんも聞いていたのですが見た事も無い程激怒していました……』

アフロディ「あのフィディオ達が激怒するなんて相当酷い事だよね？」

『…………自分の両親の事を話されたんです……』

アフロディ「ご両親の話をするならもっと大人になってからじゃないと受け止めずらいよね」

『知らない方がまだ良かったかも知れません……、ボクは両親に捨てられたと言われた瞬間、頭が真っ白になりましたし……』

全員「！！！！！」

アフロディ「そんな事軽々しく言うものじゃないのに……、当たり前だよ。Aくんはずっと会えるって、いつか迎えに来てくれるって信じていたのにね……っ。辛かったね……っ。そりゃあ僕もその場に居たらフィディオ達と同じで大激怒してるよ。うんん、大激怒だけじゃ済まさないかもね(ｷﾞｭｳｳ…)」

『その後、気分転換にサッカーの試合をしたので気分が優れましたが』