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story 14 ページ15

Soluto(ソルト)

『ここが敵の拠点…』

別の街の組織の筈なのだが、ヨコハマに拠点を作ってることに驚きだ。
少し大きめの真っ黒なビル、目の前に立ち、ごくりと息を飲んだ。

『しっ、失礼しまs』

「おっと!」

黒い建物から出てきた、お洒落な服に身を包んだ人は帽子を抑えて落ちるのを阻止した。

「大丈夫かい?」

『は、はい。こちらこそ…御免なさい』

黒髪の青年は私の手を掴み、起き上がらせる。
「ここに来たのは理由があって?それとも…」

彼は続けようとしたが、私の膝を見て目を見開く。

「君、怪我してるじゃないか!!兎に角入って!」

『え!?で、でも…』

「いいから!」

カレは私をおぶさると立ち上がり、再びビルに入っていく。
中は思いのほか明るくて、少し眩しかった。

「君、名前は?」

『え、えと…』

私は少し悩んだ後、答えた。

ボスに頂いた“偽名”を使うのだ。

『紫咲Aです!』

「“しざき”ちゃんか…」

彼は私を椅子に座らせ、足に包帯を巻き付ける。
軽くポンポンと叩くと「終わったよ」と微笑んだ。


『あ、あの…ここは?』

「ん?あぁ、ここは“Soluto”。世に言うマフィアって所かな!この世には異能というものがあって、それを扱うのが異能者!」

『は、はぁ』

知っている、だが知らないふりをしよう。
ひたすら頷く。

「んー…君も異能者だね。」

『え!?あ、はい…?』

「ぱっと見さ!何かを操る能力っぽいけど…何を操るんだろうね?」

『え、あ、あの…』

「ごめんごめん!困らせちゃったね!」彼はニパっと笑う。『貴方の、名前は…?』

「僕の名前?僕の名前はねぇ…」彼は帽子を人差し指で得意気にあげた。


志賀直哉(しがなおや)、19歳。僕も異能者だ。宜しく!」


────志賀直哉、異能力名・暗夜行路(アンヤコウロ)


「宜しく、紫咲ちゃん♡」

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ありす(プロフ) - 蜥蜴さん» ありがとうございます!直哉さんと花圃ちゃんは個人的にもとても気に入っているキャラなので、好きと言っていただけて嬉しいです!!これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します(><) (2017年8月10日 7時) (レス) id: 85385fe888 (このIDを非表示/違反報告)
蜥蜴 - 完結おめでとうございます!物凄い良い話ですね!すごく感動しました(´;Д;`)個人的に直哉さんと花圃ちゃんのキャラがが大好きです!これからも頑張ってください!! (2017年8月10日 5時) (レス) id: 6c6bafb637 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 蚊さん» ありがとうございます!いい話なんて…照れます、感動していただいて幸いです^ ^ (2017年7月31日 20時) (レス) id: 85385fe888 (このIDを非表示/違反報告)
- いい話ですね!!!感動しました!!完結おめでとうございます! (2017年7月31日 18時) (レス) id: 246313809f (このIDを非表示/違反報告)
杞乃葉(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2017年7月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 7b1e765a3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:矢澤ありす x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月21日 21時

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