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あの日。チーノが家を出て行った前日。泣き腫らした顔で、私の部屋に入ってきたチーノは震え混じりの声で話し出した。
この日は、初めて姉弟の関係に亀裂が入った日でもあった。
“「ねーちゃん。
ねーちゃんは分かってくれるよな？
俺の夢、受け入れてくれるよな？？
絶対に父ちゃんのようにはならへん。絶対に、死なへんから！」”
“「私も......行ってほしくない。
お父さんみたいに、チーノも突然帰って来なくなるのは.........すごく、怖い。」”
“「ねーちゃん。
ちゃんと俺の目を見て言って。
反対か、賛成か。」”
怖くて、チーノの顔を見れず俯いていた私の頬をチーノは優しく包み込んでゆっくりと上に向かせる。初めて見た、弱々しいチーノの表情。頼みの綱は私だけだと、彼の目がそう言っていた。
私は一度、目を閉じる。
今この時だけは嘘を吐いてはいけない。
たとえ、『反対』だったとしても。
“「ねーちゃん.....」”
目を開け、しっかりとチーノを見つめた。
“「チーノ。お姉ちゃんも、反対だよ。」”
“「............なんで.......なんでっ、.」”
ねーちゃんは、俺の味方やと思ってたのに ____
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
考えていたのは、
コネシマさんとAは両想いだが付き合ってもいない友達以上恋人未満の関係。二人が会えるのは、コネシマさんがAの家を訪れないと叶わない。
そして、コネシマさんが忙しくなかなか会えないのでAの様子を定期的に見に行ってくれと頼まれている彼の後輩のショッピくん。
週に4回ほど、彼女の家を訪れ共に食事をしたり雑談をしたり庭の清掃を手伝ったりなどして時間を過ごしている。
そんなショッピくんは、Aのことを密かに想っている。コネシマさんとAの関係は知っているので誰にも秘密の片想い。
そして、Aの弟であるチーノ。
二人は血の繋がりがない姉弟でその事実は二人とも知っている。
チーノもAに対して恋心を抱いている。
つまり４角関係(？)にしようと思ったのですが、一旦ここに投げておきます。また気が進めば作ろうと思います。
続く (更新停止中)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年9月13日 5時
