【d!】ハッピーエンドだけが全てじゃない【短編集】 (ページ31)

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『いえ。想像は出来ていたのに対処できなかった私の責任でもありますので貴方が謝る必要も.........
ない......です.....？』

tn「おいそこは潔く無いって言え。
俺が言える立場じゃないけど」

gr「そうだ、Aを総統補佐にして全体の管理をしてもらおう。そうすれば俺たちが共倒れすることはない！」

『嫌です。貴方にはこの御二方が居るじゃないですか。私は必要ないぐらいに優秀なのに何言ってるんです』

gr「しかし、Aには今後全体のスケジュール管理もしてもらった方が効率的になるし、余裕も出てくるだろう。主に俺が。」

『いやいやいや.....もっとマシなこと言ってもらえれば渋りながらも首を縦に振ったのにたぶん。』

tn「グルさん。Aには既に他の幹部達のスケジュール管理もしてもらってるんや。
これ以上負担かけるのはあかんやろ」

gr「む......。」

腕を組んで少し俯いて考え事を始めたグルッペン。なんとかしてAを自分の補佐官にと
考えているのだろうか。

彼が口を閉ざしたことで他の二人、トントンとAも黙る。

その沈黙を待っていたかのようにオスマンは声高らかに話し出した。

os「はいはいはい～！ひとまずここまでやね。

会議はもう少し後回しでも大丈夫やし、お茶とお菓子でリラックスめう～！」

三人の前に淹れたての紅茶と、茶菓子を置いた。

os「はい、リラックス～。
グルッペン、お疲れ様。今はしっかり休むんやで」

そう言ってグルッペンの肩を揉み出したオスマンに、固く結んでいた口許を緩め「ああ。すまないな」と呟いた。

『その件はまた後ほど、“しっかりと”話し合いましょう。特にトントンさんの監視はより強めた方が良いですし、そこはロボロさんとも。』

tn「ひっ」

os「めう～」

四人は和やかに(一部ぎこちなく)紅茶を啜った。