【d!】ハッピーエンドだけが全てじゃない【短編集】 (ページ30)

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『グルッペンさんはともかく、トントンさんがここまでなる理由がちょっと分からないんですけど。

トントンさん、まさか私の居ない時間を狙って余分な仕事してました！？書類を捌くとか書類を捌くとか、あと書類を捌くとか......。』

gr「おい、俺のことはともかくってどういうことだよ」

『貴方のスケジュールはトントンさんの管轄下なので私には関係ないでしょう。』

gr「そのトントンと共倒れしたんだからお前も関係あるだろ。トントンの部下として」

『うっわ.....最悪だ.....。』

軽く絶望したAは頭を抱えてしまった。

そんな会話を耳にしたトントンはそっと机から顔を上げ

tn「イケる思ったんや。Aが少し余裕持たせてくれたから、溜まる前に次の分もやっとこうって。」

と、弱々しく呟く。

その言葉にバッ、と勢いよく顔をトントンの方へ向けたAは片眉を上げた。

『そう思ってより少なめにしたんですよ！

先週は何時間寝ました？？両手で事足りますよねえ！！

深刻な睡眠不足で脳死してるのは分かりましたから、今はちゃんと反省はして下さい』

tn「すまん.....」

しんどそうに顔を歪めつつも少しだけ無理に笑みを作った上司を見つめ、Aは歯を食いしばった。