来世【zm】 ページ31
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『ねえ、星、観に行こうよ』
ゾムの部屋のソファに二人並んで座り、ゾムはナイフの手入れ、Aは友人とメールをしていた。
そんな静寂の中突然Aはそう提案する。
ゾムは驚いた様子もなく「ええで」と彼女の提案を受け入れ、立ち上がった
二人はバルコニーへと向かった。
『綺麗.....』
近頃は雨が続き、雲が空を覆っていて夜は星が全く観えなかった。
しかし今日は、星月夜。先程連絡を取っていた友人が教えてくれた。
満天の星は何度観ても素晴らしい。このご時世、最先端の科学で色んなことが解明されてきた。全てではないが、地球外のことだって。
古代の人たちからすれば、よりこの星空が神秘的に映っただろう。私でさえ言葉を失くし、息を飲むほどだ。
「朝からずっと雨降ってたのに、星って観えるもんなんや」
『夕方からピタッと雨止んだらしいよ。
その後すぐに風が強くなって雨雲が全部吹き飛ばされたんだって。』
「ふーん」
あまり興味のなさそうな返事をするゾム。しかし、そんな彼の目は既にこの美しい星空に奪われていた。少しだけ口が開いているのは内緒にしててやろう。
『こういうのを前にすると自分の悩みなんてちっぽけに思える、なんてよく言うけど
私はあまりそう思わないなあ』
手すりに肘を置き夜空を見上げるA。その隣にゾムが立った。
『そう思えてる時点で、悩みじゃないでしょ。』
よく見るとAの手にはどんぐりのペンダントが握られていた
そのペンダントは、Aとゾムの共通の友人である男のものだった。
「それ.....」
『こんなもので忘れられるなら、よっぽどいい。』
「A....」
ゾムは、ペンダントを両手で包み込み俯くAの肩をそっと抱いた。
「なあ、死んだら人間ってどうなるんやろうな」
ゾムの言葉にゆっくりと顔を上げた
「来世って、ほんまにあるんかな」
『......ゾムは、どう思ってるの』
「俺は、来世でもお前と一緒がええなあ」
『ねえ.....答えになってないんだけど。』
Aの肩を抱いたまま、ゾムは彼女の頭に顎を置いた。
「あいつが死ぬ前に、今と全く同じ状況になったことがあった。」
「あいつが俺に質問したんや。」
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潮風悠(プロフ) - 鬼雷(ログイン垢)さん» いいですよ！ボード行きましょう♪ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷(ログイン垢)(プロフ) - 潮風悠さん» ログイン出来たのでボード？でお話しませんか？出来たらで大丈夫です！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - ↓続いてすみません……。ログ垢でコメントしたから名前そのままになってました…。鬼雷です……。 (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
た - 潮風悠さん» すみません！ログイン垢です……。普通に間違えた……。(たって言う名前なのは目をつぶっておした文字です…) (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - たさん» びっくりしました....もしかしてお名前変えました？？ (2020年8月15日 15時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年7月12日 2時
