生と死【sha】 ページ26
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頬に当たる雨が冷たい。
まるで、自分の代わりに涙を流してくれているみたいだ。
血塗れた自身の右手は、未だ震えが収まらない。先程の光景が、ずっとフラッシュバックするようで、思い出す度にこの震えは強くなる。
『お願い.....お願い....』
触れた彼の身体は段々と冷めていく。まるでこれからを暗示しているかの様だ。
こんな私を庇って死なないで。
貴方はもっと、もっと生きなくちゃ。
お願いだから、もう少しの辛抱だから....
『シャオロン、お願い、まだ死んじゃダメだよ』
震える声で何とか言葉を紡ぐ。
彼の怪我の止血をしていた右手の代わりに、左手を彼の口元に持っていった。
大丈夫。まだ息はある。か細く、荒いがしっかりと息をしている。肺も傷ついてはいない。肋骨が数本折れたが彼等が肺をしっかり守ってくれた。
『しんぺいさん何してんのっ....早く来てよ...！』
既に仲間には助けを出した。連絡を取った時、運良く軍医のトップであるしんぺい神が本部から此方へ向かう途中だった。
しんぺい神を待っているこの瞬間が、とても長く感じる。実際は５分も経っていないが、目の前で苦しそうに顔を顰めているシャオロンの表情を見ると、たった１秒でも早く。そう焦ってしまう。
『大丈夫。大丈夫だよ、シャオロン。
しっかり息をして。
吸って、吐いて。そう、上手よ。それを続けるの。止血は終わったから後はしんぺいさんが来るだけ。』
ひどい傷だが、幸いにも意識はあるようで先程からAの言葉に反応を示してくれていた。
『シャオロン....』
sh「、おまえ....っ、心配しすぎや.....っ..てマジで」
そう言ってシャオロンはゆっくりと、右手を動かす。
『ちょ、動いちゃ、』
そう言葉にしたAの頬に、そっとシャオロンの右手が触れた
そして、優しく彼女の目から溢れ出た涙を拭う
sha「おれ...このまましんでも、ぜんっぜん...悔いないわ...」
へへっ、と力なく笑うシャオロン
『何言ってんの.....』
彼女の目からは更に涙が溢れ出す。
辛いのはシャオロンだ。泣くのは私じゃない。
その思いに反して涙が止まることなく流れる。
まだ温もりの残る彼の右手を、自身の左手で包み込んだ。
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潮風悠(プロフ) - 鬼雷(ログイン垢)さん» いいですよ！ボード行きましょう♪ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷(ログイン垢)(プロフ) - 潮風悠さん» ログイン出来たのでボード？でお話しませんか？出来たらで大丈夫です！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - ↓続いてすみません……。ログ垢でコメントしたから名前そのままになってました…。鬼雷です……。 (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
た - 潮風悠さん» すみません！ログイン垢です……。普通に間違えた……。(たって言う名前なのは目をつぶっておした文字です…) (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - たさん» びっくりしました....もしかしてお名前変えました？？ (2020年8月15日 15時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年7月12日 2時
