←3 ページ18
.
顔全体が明らかになった途端、彼の印象がまた変わる。
薄い茶色の髪を後ろで結んでおり、瞳は若干緑がかっていて鋭い目つきにも関わらず柔らかい印象を受ける。目鼻立ちのはっきりした、容姿端麗、眉目秀麗という言葉通りのイケメンが目の前に現れた。
これは.....そりゃモテるわ。
そう認めざるを得ない程に容姿が整っている。
「なあ、俺と友達にならん？」
『はい？』
フードをわざわざ取ってからの一言目がそれ？
呆気にとられたAはうまく言葉を返せなかった。
「Aの話を聞いた時、ぺ神が言ってたことやけど、
保健室は怪我とか病気の対応をするだけじゃなくて、生徒にとっての「逃げ場」でもある。
本来、生徒にとっての居場所は教室やからAにとって教室は居心地の良い場所であって欲しい。だからそれまでは俺がずっと面倒見ててやりたいんやって。」
「それ聞いて、ぺ神がそんなに面倒見るってどんな子なんや思ってたけど。」
その言葉の後、Aの手をさっと取る。
『なっ、』
「どうせ当分の間、此処おるんやろ？
やったら、俺が会いに来たるから俺の話し相手になってや」
歯を見せて明るく笑ったゾム
とても暖かくて、優しくて、私にとってはすごく救いの言葉だった。
そして、自分が何故教室に行くのが怖いのか理解した。
他人に無関心すぎて、時に噂話で人のあることないことを広める彼らがとても怖くて、冷たかった。
興味がなければ話す必要もないしどうなっても関係ない。
そんな姿勢でいるクラスの皆んなが怖かった。
それに反していつでも暖かく迎えてくれるしんぺい先生が嬉しかった。
そして、今。
彼はこんな私に優しくしてくれる。
不意に泣きそうになったが、どうにか堪えた。
『生意気すぎ....』
「おいっ」
震える声でそう言って、そっと彼の手を握り返す。
私ってこんなにちょろかったっけ？
赤くなった顔を隠すように俯き、
『ありがとう』とお礼を言った
ーーーーーーーーーーーーーーーー
リクエストありがとうございます！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
潮風悠(プロフ) - 鬼雷(ログイン垢)さん» いいですよ！ボード行きましょう♪ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷(ログイン垢)(プロフ) - 潮風悠さん» ログイン出来たのでボード？でお話しませんか？出来たらで大丈夫です！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - ↓続いてすみません……。ログ垢でコメントしたから名前そのままになってました…。鬼雷です……。 (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
た - 潮風悠さん» すみません！ログイン垢です……。普通に間違えた……。(たって言う名前なのは目をつぶっておした文字です…) (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - たさん» びっくりしました....もしかしてお名前変えました？？ (2020年8月15日 15時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠 | 作成日時：2020年7月12日 2時
