五時限目【zm】リクエスト ページ16
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保健室のベッドに横たわりながら、目を瞑り考え事をする。
いつまで私はこんな風に逃げているんだろうか。
いつ、教室に何も苦しまないで入れるんだろうか。
本来、保健室とは怪我や病気の対応する為の場所。こんな弱い人間が逃げる場所じゃない。
そんなこと分かってる。
けど、なかなか勇気の一歩を出せないでいた。
今日は、昼から保健室の先生であるしんぺい神が用事で職員室に行っている。その為、何かあれば職員室まで先生を呼びにいかなくてはならない。
正直いうと職員室も行きたくないんだけど.....。
布団を顔まで被り小さく溜息を吐く。
すると、
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
「ぺ神ー怪我したー」
聞き慣れない男子の声と共に響く足音。
「あれ、ぺ神おらんの？」
軽く探し回った後、しんぺい神が居ないと結論付けたのか「しゃーない。」と言って棚を開ける音がした。
棚から消毒液や塗り薬、絆創膏などを取り出して、普段先生が座っている席で自身の傷の手当てを始めたのだろう。静寂の中、微かに響く服の擦れる音、紙の音に加えて、「いって....」という彼の声が聞こえた。
こういうことは、たまにある。先生の不在時に体調が悪い子は空いているベッドで寝るし、今回のように怪我をした場合は軽い子は自分で、大怪我なら誰かが付き添いで来るのでわざわざ私が呼びに行く必要もない。今回も自分でできる人なんだろう。
そう勝手に決めつけもう一度寝ようとした時だった。
「そこで寝てる人、起きたんやったらちょっと手伝ってもらってもいい？」
そう声が聞こえる場所は先程と変わっていないのに、何故か私の存在に気が付いたような口振りで話しかけてきた。
無視を決め込むAだが、だんだんと近付いてくる足音に諦めたように息を吐き、「わかりました」と言ってベッドから起き上がった
仕切っていたカーテンを開けて顔を上げる。
目に飛び込んできたのは、フードを目元まで下げている男子だった。
「やっぱ起きてたんや。
ここの包帯結んでくれへん？腕やから自分で出来ひんくてさ」
少し困ったように笑った彼は、「頼むわ」と腕を差し出す。
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潮風悠(プロフ) - 鬼雷(ログイン垢)さん» いいですよ！ボード行きましょう♪ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷(ログイン垢)(プロフ) - 潮風悠さん» ログイン出来たのでボード？でお話しませんか？出来たらで大丈夫です！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - ↓続いてすみません……。ログ垢でコメントしたから名前そのままになってました…。鬼雷です……。 (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
た - 潮風悠さん» すみません！ログイン垢です……。普通に間違えた……。(たって言う名前なのは目をつぶっておした文字です…) (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - たさん» びっくりしました....もしかしてお名前変えました？？ (2020年8月15日 15時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年7月12日 2時
