故郷よりも大事なもの【zm】 ページ13
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穏やかな風が頬を撫でた。
緑豊かなこの広場は、地元でも有名な公園の一部で老若男女問わずたくさんの人が訪れる。
その場所には、ベンチが等間隔で置かれておりその一つにAは腰掛けていた
ふと、足音が近づいてくる
身に覚えのある歩き方だ。
声をかけられるよりも先に振り返ると、そこには予想通り、ゾムがいた。
「ここにおったんか」
『ナミちゃんはどうしたのさ』
「そんなの気にする必要ないやろ」
『私が嫌なの。きっと、彼女はゾムのことを...』
「例えそうであったとしても、俺には関係ないことや。相手が勝手に好きになってるだけやし」
『ナミちゃんが可哀想』
「中途半端な優しさはかえって相手を苦しめるだけやで。」
真っ直ぐに、力強くそう言い放ったゾムを見た。
しかし、彼の鋭く、少し狂気の混じった眼が此方に向いているとは思わず少したじろいでしまった
私を見て軽く顔を顰めたゾムはまた口を開く
「まだ慣れへんか、」
『まだ、か。多分一生慣れない気がするよ、ゾムの眼には。』
自嘲気味に、しかし何かを確信したように、そう言ったAは、
よっこいしょっ
と、小さな声を出して立ち上がった
「年寄りかよ、」
『失敬な。』
時に、ゾムさんや。
そう言って少し真剣な顔をして此方を振り返ったA
彼女がこういった話の入り方をする時は、『今から大事なことを言うから耳の穴かっぽじって聞けよ』という意味らしい
「どうした」
『まだ、グルッペンの元に行くなんてことを、しようとか考えてない？』
「えっ？」
不安げな表情を見せるA
長い睫毛で遮られた瞳を探ろうと見つめていると、不意に何かを決心したようにパッと開かれ此方を見る
『ゾムが未だにその事を考えてるなら、私は、それについていく』
「は？」
思いもしなかった話の内容にゾムの目はさらに大きく見開かれた
『私は本気だよ。でも、もしそんなこと微塵も思ってないんだったら、今の話は忘れて』
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潮風悠(プロフ) - 鬼雷(ログイン垢)さん» いいですよ！ボード行きましょう♪ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷(ログイン垢)(プロフ) - 潮風悠さん» ログイン出来たのでボード？でお話しませんか？出来たらで大丈夫です！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - ↓続いてすみません……。ログ垢でコメントしたから名前そのままになってました…。鬼雷です……。 (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
た - 潮風悠さん» すみません！ログイン垢です……。普通に間違えた……。(たって言う名前なのは目をつぶっておした文字です…) (2020年8月15日 17時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - たさん» びっくりしました....もしかしてお名前変えました？？ (2020年8月15日 15時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年7月12日 2時
