♯08 シビュラの目 ページ10
「…公安局です。もう大丈夫。安心してください」
常守監視官がそう優しく呼びかける。
「ひ…ッ」
…やはり先程の事がショックだったのだろう。
自分も同じことをされるんじゃないかと怯えている。
「落ち着いて下さい。あなたを助けにきたんです。危害は加えません」
そう言ってもまだ彼女はどこか怯えているように…
違う。
私に怯えているんじゃない。
後ろを振り向くと智己さんが彼女にドミネーターを向けていた。
何故智己さんが彼女にドミネーターを向けているのか。
私は瞬時に悟った。
「…ま…征岡さん…？」
常守監視官は分かってないようだが。
「……お嬢ちゃん。自分の銃で確かめてみろ」
そう言われて常守監視官が彼女へドミネーターを向ける。
この様子だと犯罪係数は恐らく160を超えているだろう。
「そんな…っ」
「まぁ仕方ないわな」
智己さんが彼女を撃とうとした時、常守監視官がその腕に飛びついて無理やり制止した。
「やめて!!!」
「嫌ぁぁぁッ!!!」
その隙をついて彼女が逃げ出す。
…追いかけないと取り返しのつかないことになるかもしれない！
「何をする!?」
「あの人は保護対象です！」
「そのためのパラライザーだろうが！今すぐ眠らせて確保するんだ！」
「私、彼女を追いかけます！」
私がそう言うと慎也さんも駆け出した。
ドミネーターはシビュラの目だ。
それはこの街のシステムそのものが彼女を脅威と判断したと同義である。
ただあのお嬢様のような監視官のことだ。
何もしていない被害者を撃つことが納得出来ないのだろう。
「霧原！俺は右の通路から彼女を追いかける！お前は左の通路から追いかけろ！」
「分かりました！」
だからと言って彼女を保護しない訳にはいかない。
私と慎也さんは二手に別れて追跡することにした。
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明里香(プロフ) - 34話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 33話、変わりにじゃなくて、代わりにです。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 30話、爆死じゃありません。ライターによる引火が原因なら焼死です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、常森じゃなくて、常守です。2箇所もあります。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロリス | 作成日時：2013年3月17日 22時
