♯03 ドミネーター ページ5
「い…一応研修は……」
常守監視官が頼りなく返事をする。
「こいつは狙った相手のPSYCHO-PASSを読み取る銃だ。相手が潜在犯だった場合のみセイフティが解除される」
相手が規定値を超えた人間であれば誰でも反応する。
例え本当に罪のない人間だとしても…
「全部ドミネーターの言いなりになって撃てと言われた相手を撃ちゃあいい」
「撃てばいい…って……」
やはり常守監視官はいいとこ育ちのお嬢様なのだろうか？
潜在犯に対する躊躇いが……いや、私も始めはそうだったか。
「基本モードならパラライザー、ただの麻酔銃だ。撃たれても動けなくなるだけだからそれで身柄確保して一件落着。なぁに難しく考えるこたぁない」
智己さんがそう言い終わると同時に狡噛さん以外の私達は同時にドミネーターを手に取った。
『携帯型心理診断鎮圧執行システムドミネーター起動しました。ユーザー認証霧原一夜執行官公安局刑事課所属。使用許諾確認。適性ユーザーです』
流石にこの音声にも慣れてきたな‥そう思いつつ横を振り向くと常守監視官がとても不思議そうな顔でドミネーターを凝視していた。
そう言えばドミネーターに触れるのも初めてなんだっけ。
「あーそれな、指向性音声だから握ってるあんたにしか聞こえんよ。気にするな。最初は小うるさいだろうがそのうち慣れる」
慣れることには確かに慣れる。
しかしもう少し音声を短くするとか、音声を無くすとかの機能はつけないのだろうか？
ドミネーターの指向性音声はまだ続いている。
『現在の執行モードはノンリーサル・パラライザー。落ち着いて照準を定め、対象を制圧してください』
初めだけとはいえ、流石に嫌になる。
「ブリーフィングは…段取りの打ち合わせとかしないんでしょうか」
常守監視官が当たり前のことを私達に問いかける。
ただ常守監視官には悪いが今回はそんなものは必要ないだろう。
「私達が潜在犯を鎮圧し、それを常守監視官、あなたが見届ける。それだけの話です」
「いや、もうちょっと具体的に…」
少し困ったように呟く。
「まぁ任せとけってことだ。俺たちもこう見えて専門家だからな」
専門家。
人が人を狩ることに長けた専門家。
「俺たちには俺たちの流儀がある。だがその責任を負うのは監視官であるあんただ。だから俺のやり口が気に入らないときはそいつで俺を撃て」
慎也さん…少し話が極端過ぎやしませんか？
確かにその通りですけど…
常守監視官戸惑ってますよ？
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明里香(プロフ) - 34話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 33話、変わりにじゃなくて、代わりにです。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 30話、爆死じゃありません。ライターによる引火が原因なら焼死です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、常森じゃなくて、常守です。2箇所もあります。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロリス | 作成日時：2013年3月17日 22時
