46話 ページ17
月side
月)「っ……、ん」
目を開くと白い天井が目に入った。それと同時に来る消毒液の臭い。
月)「病院か…」
私が倒れたのはまだ夜中だったけど、どれぐらい寝てたんだろう?カーテンが開いていて、外は日が登り始めたばかりだ。てことはまだ5時位かな…
あ、これナースコールとかした方が良いのかな?…でももう少し後でも良いよね?
外をボーと眺めていると不意に病室の扉が開いた。驚いて振り替えるとそこには総悟がビニール袋を持って立っていた
沖)「月?」
月)「あ、総悟」
総悟は袋をそのままその場に捨てて私を抱きしめた。存在を確かめるように優しく
沖)「…」
月)「総悟?」
沖)「良かった…」
月)「心配かけてごめんさない…」
沖)「あぁ」
総悟が離れながら私の頭に手を置いた。
あれ?なんか心臓がうるさいや…。最近たまにあるな、病気かな?
月)「総悟さ、ずっと病院に居てくれてたんだね」
沖)「まぁ、近藤さんに頼まれたしな」
月)「そっか、ありがとう
…そういえば、ビニール袋あのままで良いの?」
落ちている袋からは水のペットボトルが転がっている。よく見たらパンっぽいのも入っているし朝ごはんかもしれない
総悟は袋を拾うと私の寝ているベッドの隣にあった椅子に座った。私が寝ている間も隣にいてくれてたんだなー。って思うと嬉しかった。
沖)「近藤さんに連絡しまさァ」
そう言って立ち上がるので私は咄嗟に総悟の隊服の裾を引っ張る。
総悟は驚いたような顔をした。なんとなく、離れたくないと思ってしまった。
月)「こ…、ここですれば良いよ」
沖)「そー…だな。」
椅子に座り直した総悟が、イタズラっぽく笑ってこう言った
沖)「月、少し静かにしとけィ」(ニヤッ)
月)「え?」
総悟は通話を私にも聞こえるようにスピーカーにした。
プルルルル…ッ
近)『総悟!どうかしたか?!』
沖)「はい!大変でさァ!今すぐ来てくだせェ!」
月)「クッ…」
総悟の分かりやすすぎる演技に笑いそうになるのを必死に抑える
近)『よい!すぐ行く!』
携帯から『ピーピー』という電子音が鳴る。早っ!
月)「っ…あははっ!」
思わず大きな声で笑ってしまう
沖)「ククッ、近藤さん必死すぎまさァ!」
こんな風に二人で笑ったのは久しぶりだ
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
43人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きい(プロフ) - 私にとって、作者様がお話を書いてくれることが、何より嬉しいですよー!(良い意味で、です!) (2019年8月29日 18時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - きいさん» こんな嬉しい事ってあるんですね…(泣) (2019年8月29日 18時) (レス) id: 0fe7014f8a (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - テストお疲れ様です!勉強よりも占ツクですよ!更新期待してます。頑張ってください! (2019年8月29日 18時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - きいさん» 応援ありがとうございます!テストはいろんな意味で終わりましたw(大丈夫じゃないだろぉ!)これからはじゃんじゃん更新していくので期待してて欲しい…てす! (2019年8月29日 18時) (レス) id: 0fe7014f8a (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - みなさんテスト期間なんですねー!気長に待つので、テスト頑張ってください! (2019年8月23日 11時) (レス) id: df2fd3e06c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ショコラ | 作成日時:2019年8月2日 14時