田崎：一緒に ページ13
「知るかよ」
何故Aが昨日まったく眠れなかったのかを知るために、見世物小屋まで出向いて聞きに行った
ら、見事なまでの塩対応だった。
「なんでそんな敵対的なんだ…？」
「うちの稼ぎ頭をぶんどったのはあんただろ」
「そりゃそうだが」
「ま、煙草二箱かね」
「…銘柄は？」
「なんでも吸うよ、寄越しな」
煙草の箱を投げて渡すと、右手がない彼女は左手で受け取り足を使いつつ器用に包装紙を剥がして煙草をくわえた。
それに火をつけてやる―抜けた八重歯に煙草をひっけてから、淡々と話し出した。
「あいつは夜が怖いらしい」
「夜が？」
「あーそうさ、夜が怖い。あいつの家族はアカの奴らに狙われて家燃やされた事あるらしくてねぇ…それが夜だったらしい。
「それから流れてここにきたんだが、夜泣きが酷くて酷くて…あたしはそれに付き合ってやったもんさ
「『何泣いてやがる、明日もまた早いんだからさっさと寝な』膝枕だって何回もしたよ」
「……。」
「なんだいその目？信じてないのかい？じゃああいつが『夜は、真っ赤な炎が…きらきら綺麗だったです。でも、それが時々ちかちかと怖くなったりもしたです』って言ったっつても信じないね？」
「……邪魔をした」
「あ！最後に一つ！」
「何だ？」
不具者の彼女は、奇妙な笑みを浮かべて
「あんたはあいつの笑顔しか知らないんだよ…だから全てを知ってるあたしが恐ろしいんだろう？」と言ったが、俺はそれに答えずに帰った。
「A、昨日はゆっくり眠れなかったし疲れただろ？もう寝なさい」
見世物小屋から帰った晩、うつらうつらとしているAの頭を優しく撫でながら俺はゆっくり語りかけるように話した。
「どんなことがあっても俺がAのそばにいるから大丈夫だよ…おやすみ」
「…田崎君」
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御冷ミァハ - 〈harmony/〉パロで波多野お願いします(>ω<) (2016年6月4日 22時) (
レス) id: 274ede080a (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - しえんたさん» こんにちは！喜んでいただけて嬉しいです！次は続編で気軽にリクエストして下さいね〜 (2016年5月22日 19時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)
しえんた(プロフ) - こんにちは〜！リクエストありがとうございました(*^^*)読みながらニヤニヤしましたwまた宜しくお願いします(*´ω｀*) (2016年5月22日 14時) (レス) id: de39b7d707 (このIDを非表示/違反報告)
ハイセ - どのお話もすごく素敵ですね!あの、リクで田崎さんの激甘お願いしてもいいですか？ (2016年5月22日 0時) (レス) id: aa76fc5df9 (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - ayaさん» こちらこそリクエストありがとうございます〜！次はぜひ続編でリクエストして下さいね！ (2016年5月20日 20時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深夜放送 | 作成日時：2016年5月5日 14時
