検索窓
今日:10 hit、昨日:46 hit、合計:75,972 hit

#41 ページ41








シュートを打った

でも結果はハズレ

バックボードに当たって落ちていくボールが









「ルカワにだけは負けんッ!!」

「味方なのに!?」







負けず嫌いな桜木の手によって勢いよく弾き飛ばされた

ルカワには負けんッ!!と言ってはいるが

この2人は同じ1年生チームで味方同士

それなのにこれだ

もしこの2人…というよりも桜木に流川と協力する心があればもっといいプレーができるはずなのだが

この現状を見るとどうやらそれは難しそう












「あ!!おい馬鹿!!飛ばしすぎだ!!」

「すまんミッチー!」

「誰が取りに行くと思ってんだ」










桜木が弾き出したボールは床を転がり

それだけでは止まらず防球ネットと体育館の壁の隙間を通り女バスのコートの中へと入っていく

走ってボールを追いかけに行った三井だが追いかければ追いかけるほど彼の顔は強ばった

そして次第にまるで面倒事に巻き込まれた人間がするような落胆した表情になっていく












「あ、三井だ」

「噂をすれば三井じゃん」

「アンタまたバテてんの〜?」









これだから嫌なんだよな

声には出さなかったものの三井は心の中で大きなため息をついた

これは湘北の女バスだけかもしれないが湘北の3年の女バス部員は揃いも揃って気が強かった

普段後輩にああだこうだ言われても上手いこと反論する三井だが彼女たちはまた別問題

妙な汗がダラダラと頬を伝う











「バテてねぇよ」

「何?ナンパ?」

「は?何言ってんだ ボールだよボール、そっち飛ばした」

「……………………はぁ」

「なんだよその顔」

「アンタ顔はいいのにその態度がね だからモテないんだよ」

「今それどうでもいいだろ!!」

「ボール入ったから取ってくださいでしょうが!!」










三井の背後で笑いを堪える宮城

なんとも言えない顔で見ている赤木に木暮に後輩たち

早くボール来ねぇかなと待ちぼうけ状態の流川と桜木

三井をからかう色んな意味で強い女バスの3年

Aはちょっぴり気まずかった












「そんなのいちいち言わなくてもわかんだろ」

「それが人にものを頼む態度か!」

「ぐっ……」











仲がいいのか、それともそうじゃないのか

女バスの3年生に言いたい放題言われて

言葉を詰まらせる三井

男バスの輪の中では滅多に見られない姿がそこにあった

#42→←#40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
設定タグ:SLAMDUNK , 三井寿 , 流川楓   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピトリコ(プロフ) - 高校生ならではの会話が凄くリアルで惹き込まれました!これから最新話まで一気に読破します!素敵な作品に出会えてよかったです。 (2023年3月31日 20時) (レス) id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - こちめるさん» 無理せず頑張って下さい!更新楽しみにしてます^^ (2023年2月10日 22時) (レス) @page50 id: 27c27c579a (このIDを非表示/違反報告)
こちめる(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとっても嬉しいです🥲 (2023年2月10日 0時) (レス) id: b38c8404b7 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - いつも楽しみにしてます^_^ (2023年2月9日 10時) (レス) @page50 id: 27c27c579a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こちめる | 作成日時:2023年1月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。